• 詩・童話・その他

一日一箋 木星

 木星=jupiterは天空の父たる神、陽気な、幸せなの意だ。なるほど光は堂々たる貫禄ぶり。世事に暗澹たる夜、ふと小窓に、壁と屋根が描く不等辺五角形の真中で、悠然と輝く木星を見た。ほぅと溜息をつき、救われたと思ったものだ。

不規律な視野の真ん中に
木星のおわします

自選集『へいや』より

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