魔女と傭兵を既刊はすべて読み終えた。読み終えて納得のクオリティであった。無駄な描写はなく、しかし目に浮かぶほどには書かれている。いい塩梅に読み手の邪魔をしない。緻密な描写がなくともうまい小説はある。そんな目からうろこがおちた気分。そのぶん才能があるのだろう。凡人たる私にはまねできないなと思った。
それにバトルが好きな作者らしく、バトル描写にはこだわりを感じる。私はバトルはそこまで好きではないので流し読みしてしまったが、傭兵と魔女ときて戦闘描写がおざなりではかっこうがつかないものなと納得。
シリアスな話も多いが、ときどき笑える箇所も作ってあっておもしろい。
初めのほうは小さなエピソードが連なっているところもあるので、映像としてアニメ化したら映えそうだな、と思った。
やはり人気のある作品にはパワーがあるものだな、と思う私なのであった。