• 異世界ファンタジー

読書研究 アマルガムハウンド1巻

現在アマルガムハウンドを読んでいる。
こちらは電撃大賞の作品だ。
新人賞の作品を読んでいると様々な書き手とその好きを読める。
文章力もいろいろだし、オリジナリティもいろいろだ。
この作品は文章力が高いと思った。新人賞作としては珍しい部類になるのかもしれない。今時文章力が高いのは稀有な才能であると思う。
とても重い題材を扱っているが、それが茶番にならない確かな筆致。こういうのを筆力の低い私がやるとどうしても不自然になる。
洋ドラ感が高いのもよき。いいよね、事件捜査系洋ドラ。作者も好きなのかもなと思った。
あとは、安易なラッキースケベとか、お色気シーンがないのも私の中ではポイント高い。ラノベにはありがちだからだ。たぶん作者としては、読者へのサービスなのだろうが、正直いらんわと思うから。あくまでも硬派な捜査官ものをやっているのが好感を持てる。
ただ、こんなに完成度が高い作品でもシリーズを続けられなかったんだな、と作家業の難しさを感じさせる。
そして作家として生き残るにはそういうのが筆力だけでない何かが必要なのかもしれない。
うまくないと生き残れない。でもうまいだけでも生き残れない。
でも、うん。私はそれ以前の問題である。ストーリーも文章力も足りていないのは確かだ。
それでも自分の中の好きを大事にしていくのは大切かもしれないなとは思った。


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