今週は魔道具師ダリアはうつむかない、を読んだ。
ずっと気になってはいたのだが、今回一、二巻がキンドル読み放題で読めたので読んでみた。
もともとウェブ作品だとのことで、やはりというか、強烈な沼作品であった。
気軽にさくさく読めるところがいいと思った。食事(酒とともに)シーンが毎回おいしそうである。
そして魔道具についてヒーローとヒロインが語り合うという図が繰り返し展開される。だが何度も繰り返されるが、差別化ができていて読んでいて飽きない。
魔道具の設定も、ワクワクするようなモノづくり感があっていいなあと思う。
あと個人的に面白かったのは、このラノで作者のインタビューがされていて。そこで作者が夢に見たものを書いているだけみたいなことを言っていたことだ。
作品を夢で見るってあまり聞かない。まあプロットなしで書く人と似ているタイプなのかもしれないと思ってみたり。しかし夢って、どんな風なんだろう。
映像的に脳内に流れてくるのだろうか?夢ということは夜見たものをメモしているのか。
インタビューに答える作者は大体、自身の物語の書き方のスタンスを論理的に語ることが多いので珍しいタイプだな、と思った。
しかし、インタビューする側もそこつっこんで聞いてみてよ、と思った。次の質問にさらりと移行してスルーしているのがわざとなのかなんなのか気になる。
ということが面白かった私である。
もし続きが電子書籍で安くなっていたら迷わず買うだろう。というか懐に余裕がある時なら買うだろうと思える作品であった。
マネしたい点、魔道具の設定のものづくりの過程のわくわく感、おいしそうな食事の描写、サクサク読めるストーリー