夜行という小説を読み終わった。
夜は短し恋せよ乙女、という小説と作者が同じである。
夜は短しのほうは、明るい少し不思議なファンタジーな感じだった。くすりと笑える場所があってかわいいお話だなと思った。
対して夜行は、百鬼夜行の夜行からとった小説らしく、暗めの話が多かった。
けっこうホラーチックである。ただ、読後感はそこまで悪くない。
流血沙汰もあったりして読んでいて楽しいという感じではないかな。エンタメより文学よりなのかもしれない。
春樹を連想させるところもあるな、と思った。単純に文章がうまい人は春樹さんっぽく感じてしまう私の感覚がおかしいのかもしれない。
でも得体のしれない何かがある感じが、そう思わせたのかもしれない。奇妙な世界に入り込んでしまったみたいに。
マネしたい点。(私が苦手な)怖い話なのに読ませる文章力