上橋菜穂子さんの物語ること生きることを読んだ。
作者がどんなに努力してきたのか、感受性の強い聡明さを持っているのかが伝わってくる。幼少期の思い出などをはっきりと覚えていて。それが作品に繋がっている。というよりそうあるように自分から努力してきたのだな。と思った。
私なんかは小さい頃のことどころか最近のこともあまり覚えてないよ。しかもかなり良く言えば天然で悪く言えば馬鹿な子だった。
でもイギリスの児童文学を読んでいたことなど読書好きとして共感できる話もある。
一つ一つの経験に意味を持たせて書くことにつなげている。そう言う強さは私も欲しい。だがまあ仕事以外はほぼ引きこもっているので経験値ゼロだよな…と思う。でもフィールドワークとか取材とかをする勇気がない。自分の創造力が足りないのはそう言う生の経験が少ないのもあるかもしれない。
自分との差にやはり良いものを書く作家は努力をしているんだな。と感じた。
私はメンタルが弱すぎるのでフィールドワークも自分の背中を蹴っ飛ばすことはできそうにない。その代わり参考文献を多く当たるなど、もう少し努力をしたいと思えた。