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地球で流行ってること (疑う勇者) *落ち無し≒少しまじめっぽい?

珍しく学校が休みの朝なのに、朝食の席に来ているタカシ
今日の朝定は焼き魚なのに、クサヤに変更してもらって食べているタカシ

わざわざ、タカシのために、タカシのためだけにクサヤを作っているメフィ。
「保存食ですから。さほど面倒でもないし。」メフィ
うん、魔法で醗酵させ、しかも臭いは倍になる仕様にしているらしい。タカシの希望なんだろう。
くさやと納豆は、まさにタカシのために産まれてきた、と言っていいほどの、地球の大文化である!

宿の冒険者たちの朝食は夜明けくらいなので、タカシの食事の時間にはほとんど誰もいない。なので臭い被害に遭う者はほぼいないからいいのだ!

「なぁタカシ、おまえが地球にいた時代に、エコ、ってあった?」イサム。昨晩、下界ビジョンを見ていたのだ。BBC系とかNHK系とかのそっち系の番組を。
「は?・・・・・ねこならいっぱい・・・」タカシ
だよな、
タカシはイサムの少しあと世代な様子だったから

ちなみにイサムはスズキGS400Eが新車で売っている時代に生きていた。
タカシは、もしかしたらRZ500世代くらいかもしれない?
アラタはイサムよりも前かもしれない、しらんけど・・・。エロにかなり疎かったので、そう思ったイサム。

「なんか、ちきゅうにやさしい、とかが謳い文句らしいぞ?わかるか?」イサム
「はぁ、なんですかね、宇宙規模ですね、よくわからんです。そんなのわかる暇ありゃ、魔法の一つでも使えるように成れよ、ってとこですかね?」
タカシも、たまにはえらくまっとうなことを言う時もあるのだ。

「まぁ、地球に魔法なんかあったら・・・・」
「やりたい放題好き放題!!」タカシ
まぁ、だよな、あっち、魔法なんかいきなりできるようになったら、歯止めなんか無いだろうよ。

「まぁ、あれだ、エコって、なんか地球の資源を節約したり、公害を減らしたり・・とか、そーゆーやつみたいんだ。地球全体に流行らせているみたいだぞ?」

「・・・なんで?」
「いや、、、しらんけど、、」

「いきなり逆方向に持ってくって?何たくらんでんのかな?」
「まぁ、そうだわな。使い捨てを奨励していた全世界が、全く逆だからなぁ、そんなの使い捨て時代には判ってたはすなのに。」
「なんか、そういう気分?そーしてれば偉くなったとか思えるのかな?」
タカシ、辛辣?

「いや、なんか、ぶらっくほー・・おぞんほーるとか、あるのかないのかわからんことを言い始めたのから始まったとかどうとか?」イサム
「あっはっは!信じてるの?」
「・・・・・しらんがな」

「でだな、なんか、いまはもういろいろぐっちゃぐっちゃみたいだわ」イサム
「そうですか。なるようになったんですね!。おかしかったもん」
タカシに言われている今の地球人類って・・・

「俺らの世界、そういった意味、つまり、そのエコってやつから見てみりゃ、究極のエコじゃね?」イサム
「・・・でも、無駄になる靴が多すぎる、、、エロい人にはそれがわからんのですよっつ!!!」タカシ

いや、おまえの好きな臭いじゃない、ってだけだろ?。皆が防衛軍兵士並に魔法使えるようになりゃ、クリーンでいつも清潔な靴にしちゃえるんだぞ?、無駄ゼロな?
と思ったが、んなこと言うと、タカシは「反魔法派」になってしまうので絶対に言わないイサム

「ま、捨てる靴を再利用しているお前は、エコだな」
「はっはっは!エコエコ大魔王とでも呼んでください」

まぁ、元からエコという言葉自体がいかがわしい臭いぷんぷんなんだから、タカシがそう呼ばれるのもピッタリかもしれないなぁ、
と、一種の感動を覚えた

まともに「もったいない」という概念を身に着けてれば、社会の者達が皆そうであれば、んなエコなんてことばなんか
とココまで思ったイサムは
(あ、この世界の今がそのものじゃん)

チンケとか余計なモノを作る時もあるが、日常生活や人生に置いて、ほぼすべての者達は無意識に無駄無い生活を心がけているし、贅沢などハレの日以外はまずしないし、、権力者からしてそうなのだ。せいぜい旨い酒のめたら嬉しいとか程度。

改めて、良い世界になってるんだなぁ、と感慨深いイサム

目の前のタカシなんか、食う寝る+たまの勇者的活動(建築や学校など含む)以外は嗅ぐだけで済んでるとてもエコエコしいヤツだしなー

ゴミもほとんど出ない。
資源なんぞほとんど採掘していない。
燃焼だけは、青い炎と赤い炎が萌え続けている広大な地域があるけど、魔法の火だから酸素は消費しないし、周囲が熱くなることもない。
生活排水も、洗剤も無いし、食用油なんぞ最後まで使い切り、わずかな残りは金属のきしり部分に塗ったりしているし。

工業化が無いってだけで、社会全体がこんだけ違う?
いや、
自分が燃やした(処分した)奴らがまだ居たら、どうだかわからんな、と思ったので
民度もでけぇな、
とも思った。

まじ、
地球に産まれたことからはじまって、9回の召喚勇者やってろくでもなかったことは、この10回めのために積み重ねる経験のためだったんだろう、
とさえ思うほど、
「今のこの世界、すげぇな?」
と、今更ながらに思った。

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