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スキル  (疑う勇者)

・・・キャラ達、書けってうるせーし、、、



<< スキル >>

「だからあああ!!おかしすぎるんだってばあああああ!!」

目の前でキレ気味に激しく踊ってる?のは、つい先日発見した新規にこっちに転生転移?してきた新参の自称元高校生A君、いや、栄くん。きのう、属性の件でこのように暴れ?踊る?ってばかりいたばかしなのだ。

今日もきょうとてこうなるとは、よほどこういうのが好きなのだろう。なぜこの世界に来たのかは、皆不思議に思っている。

やっぱこいつ、モブAでいいかな?と思ったが、言ったらどうなるかわからんので言わないほうがいいな、でも言うとどーなるのかも見てみたいかも?とか思っているイサムは、今日もいつもの食堂の隅の席で茶をすすっている。

で、今日もひとつ前のテーブルに、ヨーコとタカシとアラタと草履姫が座って、お誕生日席にイスが置いてあるが、そこの主は今立ち上がってなんか踊っている?


「いや、そのスキルってなんなんだってさっきから聞いているのだが?」
転生者ではないのでオブザーバーの草履姫桜が、A君に何度めかの質問をしているが、、、

「あれじゃないかな、A君はそのスキルとやらを詳しく知らないんじゃないかな?」
と、突いたらまずいところを的確に突くまじめなアラタ。

「それを言っちゃ!!!」ヨーコ
「あああああ!!!!スキルを知らないんなんって!!!異世界人がああああああ!!!」A
(((((あ、ごまかした・・・)))))
同じことを繰り返すことが芸風なのだろうA君。

「あれだろ、剣とか持って使い始めたら生え始める剣スキルとか、盾持って使い始めたら生えてくる盾スキルとかのあれだろ?最近はやりの異世界モノ小説でお決まりの魔法の設定だろ?」
と、暇がありゃ下界ビジョンを覗いているイサム

「でも、それって、別にスキルとかわざわざ呼ばなくっても自然なあたりまえのことですよね?」アラタ

「ああ、そのスキルとか無いこの世界でも、剣を習えば使えるようになる。魔力ネルことを訓練してできるようになれば、魔法を使えるようになる。親が飛べる鳥なら、子供は飛べる。魚なら親が居なくとも泳げる。その程度のことをなぜわざわざ縛りを付けるようにスキルとか呼んで、”それが無いとできない”とかいう設定にするのか?」
と、しごくまっとうなことを言うサクラ

「そんなことあるかぁああああああ!!!スキルなけりゃどーすんんんんだっよおおおおおおおおおお!!!!」A

((((こいつ、人の話聞いていない?理解できていない?)))))

「俺の生まれ育った世界でもそれは同じだ。しかし、例えば剣(剣道)を習いに行っても、なかなか上達しない者もいる。それは周囲に見下されて習う場所から追い出される感じでやめさせられてしまうのが一般的だ。勿論俺の時代はそんなの多くは無かったが、最新情報だと、それが一般的になっているようだ。スキルとかいう概念の影響かもな。」
と、最新情報を述べるイサム。

「・・・・でも、それは遅いか速いかだけの違いだと思います。」まじめで優しいアラタが言った。
「うむ、妾もそう思うぞ。で、最終的な伸びしろは、最初が遅い者が圧倒的にある、てのが経験的実感だな。」サクラ

「へぇ?どんな?」イサム
ちなみにタカシはもうこっくりこっくりしまじめている。

「動き始めるまでの必要情報量が違うようだ。覚えが速い者は10の情報で動けるようになる。が、遅い者は100程度必要なんじゃないかな?比較だと。遅い者の方が万倍もしっかりした基礎が作れるのだ。」サクラ

「じゃ、たとえば伸びに段階があるとして
とアラタが言い出すと
「それがレベルなんだよおおおおおおおお!!!!伸びの段階なんだよおおおおおおお!!!!」A

テーブルに覆いかぶさってくるので、テーブルとAの間にスッと入り込むメフィ。流石である!!
ここから昨日の攻防の続きが始まる!!

「あー、そうなのかもな。でも、最初の伸びが遅い者って、周囲の見下す目とかからかいとかに耐えられずにやめちゃうんだよなー」イサム

「・・・・お前らの世界、酷いな?」サクラ
(あー、そう言えば、こっちの世界じゃそういう目をしたりくだらないからかいや見下しなど、無いな?)
とか思うアラタとイサム

「・・こほん、、、、いや、昔はあったかもな。あの帝国とか、大中小とかの奴らならやりかねん、つか、絶対やっていたろう。が、イサムやタカシが滅亡させてくれたからな。それだけはありがたい」サクラ

さり気なく死ぬほどディスられたイサムとタカシ。しかたないね!!日頃だねっつ!!!

「あー、Aとやら、われらが世界は”無段階方式”だからな?階段みたいにだんだんではなく、スムーズな坂になってるようなものだ。なのでレベルはない。いいな?レベルなど無いんだ。敢えて言えば、ベテランかそうでないか、初心者か、くらいだ。」サクラ、Aに告げる。

DTのまま転移したのだろう、免疫マイナスの栄くん、見た目麗しい若い女性に話しかけられてテンパり、話など全く耳に入っていない。入ったところで理解できたかは不明。

「・・・んじゃ、このA君はどうよ?、おそい部類なのか?」
イサムもたまにはするどいところを突く。

「・・・・・・、一般的に、いっぱんてきには、遅い者はそのまま努力を積み重なれば、最終的に速いものなど足元にも及ばぬほどになる、なるのだが、、、必須要因は”努力を続ける”事だ。このAに、それができるのか?」
と、致命的な発見?w

「できるね!ボクは努力の人なんだっつ!!!」A
「今までどんな努力してきたの?」アラタ、素直に訪ねただけ。

「・・・・
ぷるぷる震えだしたA
「・・・どっ、どんなっ、どんなどりょくでもいいだろっつ!!!個人情報だよっつ!!!!」A
はいはいわろすわろすとばかりに

「で、どーすんだ?この、、、御荷物は」
優しいサクラ、ゴミとか言わない。

「死んだら生ゴミでいいんですけどねぇ」メフィ
「昔な、すんげー聞き分けのない犬飼ったことあんだよ、見た目かわいい子犬だったんで、近所の子にやっちまった。なんかでっかくなっても聞き分けまったくないんで、保健所だったらしい」イサム
「こっちの世界に保健所ないですよね?」アラタ、何考えているのかはっきるっつ!!!

「っっつ!!!おっ、俺はっ!やくにちゃつどぉおおおおおお!!!(役に立つぞ)」A
「どんな?」イサム
「警備員だっ!!!自宅の警備なら任せろっつ!!!!」A

ちゃんちゃん!

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