https://kakuyomu.jp/works/16817139558349494326/episodes/16817330648439439628こんばんは。上埜さがりです。
表題の通り、あまい月とやさしい夜第三十三話を投稿致しました。
ルナディアが自身の力を、初めて他人(自分や家族、ノッテなど以外の他者)に用い、公爵令嬢としてではない新しい存在価値を生み出す、そんなお話です。
正直なところ、ルナディアのこの設定はとても悩む所でした。
魔法やその中の『回復魔法』(劇中では《生命魔法》による《治癒》と描写)が希少な世界であれば、きっとそれはそれを扱えるモノにとっての生活の糧となり得るのではないかと思いつきました。
魔法のある世界であれば、それが医療の代わりのひとつとして扱われるのではないかというお話です。
しかし実際の医療というモノは、偉大な先人達の地と汗の結晶の上、さらに現代を生きる多くの方の尽力によって、今日の社会の発展を支える叡智となっている事は、言うまでもありません。
それが魔導の発展した世界でも損なわれることなどあり得るのか、また、作者の自分が真似事の様な描写を書いていいのかという、恐れがありました。
正直なところ、読んでくださった方の反感を買ってしまうのではないかと怖くなってしまったわけです。
しかしあまやさは剣と魔法の物語。
そういう世界に生きるノッテとルナディアの物語を描こうというのだから、そういう世界を書くべきなのだと感じました。
現実に則したものを書く事より、彼女らの世界を描き出す事が重要なのだと、そう思ったのです。
これからも拙い文章、下手な描写、浅い考えを書く事もあるかと思いますが、必ずノッテとルナディアの物語を書き切る所存につき、お付き合いいただけます事を心から祈っております。
それでは、また。