https://kakuyomu.jp/works/16817139558349494326/episodes/16817139558781796941おはようございます。上埜さがりです。
ノッテとルナディアの物語をご覧くださりありがとうございます。
また大変ありがたい事に、応援ポイントが本記事投稿時点で107件いただけました。自信がない中どうにかこうにか筆を進めている自分にとって強い励みとさせていただいております。
これからも全力で精進しますので、末永くお付き合いくださいませ。
表題の後半部分についてです。
ノッテの持つ力、《幻影想起》について、説明が不足しているかと思い、補足の様なものをさせていただきます。
作中で分かりやすく描写ができない事、力量不足を痛感しますが、ご容赦ください。
《幻影想起》は現代的に分かりやすくすると、魔法で出力するVRです。
ノッテがイメージするものを魔力を使って出力し、対象(自分及び他者)に認識させるというもので、VRと違う点は『視覚』だけではなく、聴覚、触覚、必要であれば嗅覚や味覚にすら、ノッテの望んだものを認識させられます。しかしVRなので、いわゆる実体というものはありません。
正確には認識させる(強制する)ことも含めて認識を歪める、改変する、思い込ませるといったことが本質な為、イメージした幻を見せるだけではなく、他者がノッテの姿を見たという認識をリアルタイムで改変して姿を消す様なことも、あるいはその先のことも行えます。
弱点としては第十七話投稿時点では二つ挙げられています。
一つは第一話でノッテが話した様に、《幻影想起》の行使者、および対象の想像力や知識、教養の多寡によって効果が増減すること。
二つ目は第十七話で述べた様に、状況が移り変わる様なシチュエーションの場合、ノッテが常にイメージを更新し続けなければ、状況に齟齬が発生してしまうことです。これは例を挙げるならノッテが《幻影想起》を使って『赤い夜のステラ』の立ち姿を見せているときに、例えば床が抜け落ちたとき、ノッテがイメージを更新できなければ『赤い夜のステラ』が何もしてないのに宙に浮いている様に見えたりしてしまいます。
作中では描写され得ない事ですが、あまい月とやさしい夜が基本ノッテの一人称視点で進むのは、ノッテが《幻影想起》の仕様上、思考をほぼノンストップでいる事、また彼女自身が物語などの本を愛好しているからという設定を考えていたりします。あくまで作者が思ってるだけですが。
ノッテは吸血種としての腕力や魔導の力と組み合わせることで無敵の力の様に見せかけていますが、弱点はまだまだあります。
ノッテがどのように力を使って立ち回るのかも、楽しんでいただければ幸いです。
本来なら作中でもっと分かりやすく描写をすべきかとお叱りを受けるかも知れませんが、何しろノッテ自身が『VR』を知らない為、また、こだわりとして必要な事以外はカタカナ英語を省くという縛りを設けている為、回りくどい説明になってしまっています。
色々と拙い作者で恐縮ですが、これからもどうぞよろしくお願い致します。
それではまた、次のお話もご覧いただければ幸いです。