本日中に、カクヨムコン10参加のSF長編『星の王の意志を継ぐ者 幼獣の挽歌編』を完結させる予定です。全63話で一旦の終了(お話し自体はまだまだ続く感じ)。
次は長編でファンタジーをと考えております(状況は厳しそうですけども)。あと、いけたら短編も何本か(一万文字モノ)。
執筆には時間も必要なのですけど、それ以上に意識というか意欲というか、そういった精神的な持続力というのも必要なようで。なかなか同じテンションで長時間書き続けるというのは難しい(他の方がどうかはわかりませんけど)。
間にちょくちょく休憩というか頭の整理みたいなものを挟まないと、卯月の場合、物語が動かなくなってしまいます。場合によっては仮眠も必要。一日の限られた時間の中で書かねばならないので、もちろん寝ている余裕もないですね。寝る前に書いて、起きて書いてとふつうの睡眠を挟んだり。タイマーを設定して5分仮眠とか、あとは瞑想とか。脳が疲労しているわけでもなく、わちゃわちゃと頭の中で動き回る思考を落ち着ける感じでしょうか。
怒涛のKACのときは、(鬼のように)思考して→仮眠→なんか思いつく→一気に二千文字程度書く、みたいなことで凌いでましたかね。散歩に出かけるとかは強力に良いのですけど時間が大きく取られるので、それはたまに。
あれです。西尾維新の本当なのかどうかは知りませんけど、「寝起きを繰り返して朝を4回作っている」という都市伝説的なハナシ。あれをヒントにしてました。
togetterにありますね。
西尾維新が異様な筆の速さの秘訣を語ってたがその方法が異常すぎて参考にならない「1日4回朝を作る」
https://togetter.com/li/2069139まあ、天才の真似をしても死んでしまうだけですので、そのエッセンスを活用。どう頭のリセットをするか(潜在意識のほうに仕事をさせる)。
書くという行為そのもの以外の周辺でもいろいろ工夫があるかもという話し。
最近読んだ本からの気づき的なモノ 「荒木飛呂彦の漫画術」④
この本の第三章に「キャラクターの作り方」が書かれています。もちろん漫画でのお話しですけどラノベ方面でも参考になります。
「ドラゴンボール」の悟空だとか、「こち亀」の両さんだとか。荒木先生のいう『基本四大構造』の中でも「キャラクター」の要素は最重要。
「極端な話、魅力的なキャラクターがあればストーリーも世界観も必要ない。それくらい超重要事項だと言えます」
とまで言い切っておられる。
「ただし、いかに究極のキャラクターであっても、真似してはいけません。たとえば……みたいな、悟空と似たようなキャラクターを作ったとします。ところが、読者はこのキャラクターにはまったく魅力を感じてくれないのです」
ふむふむ。週刊少年ジャンプとか漫画の最前線だとそうなりますね。それと比べてラノベやネット小説はどうでしょうか(このあたりは感想もそれぞれかも)。
それで最も気になるのは、人真似をせず、なおかつ魅力的なキャラクターの作り方ですよね。
一番大事なのは「動機」(主人公は何をしたい人なのか)。
「キャラクターというと、まず性格を考えなければ、と思うかもしれませんが、その前に、どういう目的を持ってストーリーの中にいるのか、ということを、最初の1ページか2ページ目くらいで読者に伝える必要があります」
なるほど。たしかにそうです。これが明確だと物語の中に入って行きやすいですね。
そこで、荒木先生の考える「よい動機」というものが出てきます(おもに少年漫画かな)。
「動機は、読者の共感や興味を得なければなりません。読者が『この主人公はいったいどうなるんだろう』『何をする人なんだろう』と気になって、先を読みたくなるような動機が、よい動機なのです」
この一文だけでもこの本を読んだ甲斐がありました。本文は少年誌について書かれていますが、ネット小説の場合はこの辺の読者の想定が、ジャンルでも違うでしょうし、対象とする年齢層でも変わってくるかと思います。まあ、少年漫画よりは、歪で歪みがちかもですけど。いや、健全で安心安全もよいと卯月は思いますよ。
今日は書いている作品のキャラクターの「動機」は読者さまにどう見えてますかね、という気づきのお話しでした。
天才、澤野氏のが昨日あがってたので貼っときましょう。
「TO BE HERO X」ノンクレジットOPムービー|SawanoHiroyuki[nZk]:Rei「INERTIA」
https://www.youtube.com/watch?v=8QJ8KNdhkiAでは。