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【はてなインターネット文学賞 社長賞】を受賞しました。

【はてなインターネット文学賞 社長賞】を受賞しました。
ご関係者様、読者の皆様のおかげです。
応援をありがとうございました。

はてなインターネット文学賞 結果発表ページ
https://kakuyomu.jp/contests/hatena_internet_bungaku

さて、あとがきに代えて、受賞作「私たちは『ゴルゴ13』の刊行ペースのことを何も知らない。」の時系列を説明させていただきます。

本作は2019年と2020年の春に「日記」として公開されていたものをベースにして、2021年にカクヨム版として掲載されたものです。実は執筆期間に2年半をかけた実録エッセーとなります。
なお、2020年の春には『13番目の客』が収録された『ゴルゴ13 196巻 腐食鉄鋼』が発売されていますが、作中では触れていません。

時系列を整理しましょう。

2019年春 前編執筆
2020年春 後編執筆
2020年春 ゴルゴ13(196)『腐食鉄鋼』(SPコミックス/電子版)発売
2021年夏 カクヨム版公開
2021年夏 はてなインターネット文学賞 受付開始~終了
2021年秋 はてなインターネット文学賞 最終選考発表
2021年秋 さいとうたかを先生、逝去。
2021年秋 ゴルゴ13 164 13番目の客 (SPコミックスコンパクト)発売
2021年冬 『私たちは~』が、はてなインターネット文学賞 社長賞を受賞

さて、この中で、電子版で『13番目の客』を読むために選択するべき、コミックはどれでしょう。正解は『腐食鉄鋼』のSPコミックス版です。

選評コメントで、以下引用の通りにコメントをいただきましたが、実はSPコミックスコンパクト(文庫)では、電子版で『13番目の客』を読むことができません。

《余談ですが、作中で登場した「13番目の客」ですが、なんと2021年10月29日発売のコミックス164巻に表題作として収録されたようです。》

以上引用終わり。

げに恐ろしや、複雑怪奇なゴルゴ13の流通システム。
小学館からリイド社へ出版社をまたぐユニットの受け渡しや裁断されたユニットの再編集による文庫版での表題作の変更。ご拝読いただいたはずの、株式会社はてな代表取締役社長 栗栖義臣様 すら惑わせる謎めいた出版コングロマリット。

ゴルゴ13という作品を超えた時代潮流は、さまざまに角度を変えて、常にフレッシュな接触を読者にもたらしてくれます。事程左様にゴルゴ13は、それを取り巻く事象ごとおもしろい。

この度は、本当にありがとうございました。
この名誉を父に捧げます。

父が残した大友克洋を手繰りながら、小田原にて。

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