城島まひる

オカルトフリークと怪談好きの読者の皆様へ本作品を捧げる。 かつて投稿された「青銅造りのオルゴール」の後日談に当たる本作品。舞台は日本からイギリスへ──。 主人公カヌス・オルニッ…

永遠に太陽が昇らない夜の世界ニーカルナ。そこは唯一神の男神リドールヴァセーラと、数多の女神たちが支配する世界。そんな世界で一人の神官と一人の妖精が恋に落ちた。神の意志が絶対である…

特に参加する気の無かった恋人の葬儀に参列した。男で一つで育ててくれた父が自殺した。しかしだからと言って、私の日常のルーティンが変わるわけではない。人の死は自然の摂理であり、"そう…

プロット段階で煮詰まっていた妖怪キャラクター骨掬いさんが、作者の脳内でひたすら愚痴っていたので文章に書き出してみました。

曰く榑乃京香は古物商である。 曰く榑乃京香は風変わりな質屋である。 ――曰く榑乃京香は病的なオカルトマニアである。 質屋「紅椿」の店主である榑乃京香の日常の一幕を描いた作品とな…

迷信が信じられていた時代から科学の時代へシフトしていく世の中。魔女に仕えていた意志ある人形は、運搬されている途中に道端へと落下してしまう。しかし一人の青年がその人形を拾い・・・ …

交易の中心地ともいえる巨大な石造りの王国イティリア。その国では奇妙な噂が囁かれており、その解決をせんと国王クヤル=ナンは魔術師にして相談役であるファルフ=ナプスの許へ向かった。フ…

──これこそが私カーク・ラルドが幾何学的とは言えない人間の精神が、不可逆的な時間を有するものだと主張する根拠である。

人生は有限だからこそ全力で生きることができる。しかし私達は有限の終わり、つまり死がいつ訪れるものなのか知らない。 病気や事故、私たちはいつも死と隣り合わせだ。そんないつ来るかも分…

神の死んだ世界のあの世、通称イル・ディーヴから白蛆と名乗る女性によって連れ出されたヴィズ・エラル。その少女の現在を知りたくありませんか？ 【時系列】 イル・ディーヴ 　↓　↓　…

ネットが普及し誰しもが容易く情報を発信し取り込める時代。とろこでその情報ってどこまでが正しくてどこまでが間違っているのでしょう？ あなたが先程手に入れた情報。それ本当に正しいって…

万物が精霊の力により存在する世界。そこで精霊たちは人々の紛れ生活したり、時には人を弟子にとり魔法の力を授けることさえある。 精霊たちが各々司るのは火・水・風・土の4つ。そして今、…

ルシャールの乙女の一人オスタルが訪れたアルク=エプでは、盗賊による犯罪が常駐化していた。傍観を決め込んでいたオスタルであったが、そこに神格の存在を嗅ぎ取り、ルシャールの乙女たちを…

かつてルシャールの乙女と邪神の戦いが起こった砂漠の街アルク=エプ。かの街に妖術師アル=ランが訪れ、己の慾望のままに振る舞い人々を恐怖で支配する。しかしそれに比例して、アル=ランの…

魔術師として有名なA・クロウリーの小説「夢を追う者」の影響を受けて書いた作品です。 かなり前に書いたまま放置されていた作品のため、拙い文章等ありますが優しい目で見ていただけたら幸…

数年ぶりに故郷であるヨアンの街に帰ろうと、帰路についていた主人公ガウス。しかし久しぶりの帰郷の為か、山中で道に迷ってしまう。しかし視界の端にオーストラリア建築特有のコロニアル様式…

シリーズものの筆が進まず、スランプに陥っている作者自身を主人公に投影した作品。 それでも何か書こうと妹がバレンタインにくれたチョコレート片手に書いた作品が本作となります。どうぞ妹…

日課である読書をしている日本人オカルティストにして呪術師の血を持つキキョウの下に客が訪れた。客はカヌス・オルニット、同じオカルティストにして曰く付きの品に関する事件を扱う探偵だっ…

1969年7月20日20時17分。アポロ11号が月面着陸を果たした時、人々はその偉業に打ち震え歓喜した。神はいない、科学の勝利だと。そう神は死んだ…神は死に、宗教は否定される。し…

それほど絵を描くのは好きではない彼が、絵画の仕事をしているのは女好きだからに他ならない。しかしそんな彼も一生に一度の大仕事を熟すことになる...

加奈はオカルト好きな面と内気な性格が災いし、彼女には学校に居場所がなかった。彼女にとってネットのオカルト掲示板こそが、自分が自分でいられる場所だった。その掲示板である噂が囁かれた…

ある街の閑静な住宅街にて数年前に閉店したスーパーの横の路地、そこで"ソレ"に餌を与える少女。そんな少女に声を掛けたのは和服の女性。少女と和服の女性は"ソレ"について談笑する。そし…

C1、通称『首都高速都心環状線』の走りやである高橋 徹は事故で、愛車のチューンドカーであったZ32を失ってしまう。廃車になったZ32を前に、走り屋を卒業することを決めた高橋。しか…

ある社会人の最後の二日間の記録。

死後の世界イル・ディーヴ。人は死後の世界で何を見て何を知るのか？永久の問題と言える科学と宗教の衝突。それは勝ち負けで決めて良いことではない。故にサラ・エラルは語る。 『己の死とい…

ある日、不治の病を患った姉ミシェルが妹のアメリに”天使の羽根”をプレゼントする。なんでも自分が寝ている間に、天使が枕元で見守ってくれているらしいが・・・

若く勤勉なアス・モーンとクラーク・シュムによる怪異譚。 1873年の秋、ニューイングランドで発生した赤い霧から迫る自殺者の謎。前編ではニューイングランドの赤い霧について議論し合い…

夏梅高校オカルト研究部に所属する咲杜姉妹たちは占いを介して目に見えない、人間が知り得る筈のない存在を察知していく。踏み込み過ぎないよう危うい石橋を渡っていく、咲杜姉妹の日常をご覧…

高知県出身の主人公は静岡で一人暮らしを始め、やっと安寧を得た。そして遂に幼い頃、高知の土地で経験した巨大な怪異と亡くなった友人への追悼を兼ねて書き記す体験談。