白陽《はくよう》
雲月の養父。第二の都である暉月《きげつ》にて、養蚕を生業としていたが盈月《えいげつ》に見込まれ、雲月の養父となる。
養父となる条件として、特例で周易局の官吏として登用されており、給金として金子の援助を受けている。
雲月を天雲と字《あざな》を付け、実の息子と同じように育てる。
盈月の崩御と雲月が数え二十という年齢から、雲月に己の出生の秘密を伝えるべきだと思う一方、王位争いに巻き込みたくないが為に、都や政から遠ざけようとする。
珀惺《はくせい》
丞相。娘は王妃・彗天《すいてん》。
秀鈴から絶大な信頼を得ている。
普段は遅くにできた彗天を溺愛する好々爺だが、政に関しては腹黒さも持ち合わせている。
口では皓月を退位させ、偃月を即位させると話すが……?
初虧《しょき》
周易局・長官。皓月や彼を支持する官吏らからは、国の繁栄より己の欲を優先させる人柄故に、“古狸”と揶揄されることも。
秀鈴にとって頭の上がらない人物。政には周易局が必要だと考えている。
自分の娘が、王妃に即位すればより国を強固に出来ると考え、皓月の身体が弱く世継ぎが望めないことを理由に、偃月を世継ぎに担ぎ上げる。
秀鈴同様、雲月のことは疎ましく思っている。