土蛇　尚

僕にはあったことのないお兄ちゃんがいる。

小さな市民図書館。その入り口には飛行機の模型が飾られてるいる。開発中止になった夢の残骸。だが最後の抵抗か、あるいは別の何かか、飛行機はそこにある。これは僕たちの物語。

恋人に別れを告げこれでよかったと自分に言い聞かせる。もう絶対恋愛なんかしない。

たくさんの恋心を短く美しく悲しく幸せに描きます。

一人の老人女性。部屋を探すその理由は。

あと３分でできることをやろう。みんなのために。

少子化が極限まで進んだ近未来。日本の総人口は一人となった。ちなみに世界の総人口は140億人に達している。これは日本で最後の一人となる少年の物語だ。

同じ12月25日生まれの男の子と女の子。彼らの25回目のクリスマスは。

これは叶わない恋と願いの夜

一人の男が死んだ。それは争いの狼煙で、私達の時間が終わる知らせ。もう一緒にいられない。このお葬式が終わったら。

10年以上前に発売されたロボット。もう部品もサーバーもない。残された時間は長くない。彼はご主人のため最後の仕事をする。

バディーが失った警察官の男。彼は土砂降りの墓地でバディーの墓標を前にただ立ち尽くす。

田舎で二人暮らす老夫婦は孫達が来るかもしれないと期待して準備をする。でも。 切ないお正月の短編

一冊小説を出して夢を諦めた僕と君。二人に小さな偶然が襲う。

100人まで人が減った世界。ある日男の子は一冊の日記を発掘する。

大好きなおじいちゃん。お父さんもお母さんも何も言ってくれないけれど鎧を着たじいちゃんはカッコいい。

愛する夫に先立たれた老婦人の日常。彼の遺したものをただ愛でる日々。

狩猟が趣味の祖父が死んだ。祖父は遺言を一つ遺した。

日々に追われ余裕のない母。それでも理想の親であろうと彼女は向き合い続ける。

急な大雨に慌てて電話ボックスに避難した二人。

老夫婦が営む小さな中華料理店。今日はその最後の営業日。

仕えた主人を失ったメイド達。これは彼女達の最後の物語。

少し苦く、もう関わらない二人。

私だけのヒーローだと思っていた。でも彼らはみんなのヒーローになってしまった。

図書室にいつもいるらしい文学少女、そんな子が昼寝をしていた僕に声をかけてきた。自分の話を少し聞けと言う。仕方ないから聞いみる。

大好きなばあちゃん。今日はその88歳の誕生日。

重罪で死刑が確定した犯罪者に、最後のお笑いを見れる制度。それにとある芸人が呼ばれた。なんのため、誰のための笑いか。

他者を理解する事を諦め、同じ『センス』を持つもの同士で引きこもった人類。これは忘れられゆく者の物語。 私達はもう、ドームの中にいるのかもしれない。

ピークはだいぶ前に過ぎてすっかり過疎のコンテンツ、だけど「私」は推し活をやめない。

わずかな領土しか持たない小国。その国を象徴する様な青い花の物語。

冬　コンビニ　缶コーヒー　ミルクティー　大事な話

体育館を占拠して絵を描く少女の物語

人は傷つくと分かっていているのに一歩踏み出す事がある。その棘の正体は。

会社のカフェコーナーのある一幕、苦く甘い

クリスマスの偶然に

無趣味な年老いた男は妻に先立たれ一人生きることになる。

宇宙人と同居しながら生活する毎日、俺は変な同居人と共に日常を過ごしていく。

放課後の美術室、キャンバスに向かい続ける先輩

これは長い長い終わる事のない物語

時は帝国同士が覇を競う時代。北方帝国に勝利した日乃本帝国は巨万の富を手に入れた。そんな世情の中、とある学校の生徒達はその時代では高価なフィルムカメラを与えられて修学旅行で大国ブリ…

新しい家族を探しに来た場所で

「娘さんを僕に下さい」これが喉から出るか自信がない

幼い娘に振り回される若いお父さんを応援してあげてください。

新居で新しい生活を始める読書の二人の物語です。

特別でありたい。代わりがいくらでもあるとは思いたくない。だから彼女は求める。だから苦しい。故に彼は足を運ぶ。

未知の惑星への降下を控えた宇宙人飛行士には大きな事情があるみたいです。

受験の夏　練習の夏　それぞれの夏

友人たちから3つ言葉をもらって物語を書きます。言葉からできるべくして出来た物語や全然辿り付きそうにない物語まで色々と書いていきたいと思います。隙間時間に長編小説を読む気は起こらな…

天気を予報できない気象予報士の青年。あり日彼に危機が訪れる。みんなはじっと彼の言葉を待つ。