こんなところも覗いていただき嬉しい限りです。
こちらは児童文学コンテスト「異世界転移」に寄せた、
【くつが転生!?】
の、構想などを読み返す備忘録のような近況です。
更新情報やおしゃべりはありませんが、興味がある方はどうぞ(^^)
※以下長編構想など。
ネタバレを含みます。
【舞台設定】
・異世界「アノワマイト」
単純にアマノイワトを並べ替えただけ。
守り神である「テラス」が世界の中央に
お隠れになったと言われる世界。
大きな四か所のダンジョンが徐々に
広がりを見せ、世界を侵食している。
これはテラス神の加護が薄れたと言われている。
・ダンジョン
トラップダンジョン。障害や罠が多数存在するダンジョン。
勇気が試される。
モンスターダンジョン。モンスターが跋扈するダンジョン。
強さが試される。
ウェザーダンジョン。環境を障害としたダンジョン。
発想が試される。
ミラーダンジョン。
何もない、何をしたらよいか分からないと
されるダンジョン。心が試される。
・世界の中央
テラス神がお隠れになっているドーム。
各ダンジョン制覇で、再び開くと言われている。
作中では、主人公たちの世界のような競技場となる。
・強さの概念
アマノイワトの住人はレベルという概念はない。
スキルと、ダンジョン攻略者は装備品ランクに依存している。
ダンジョンのトラップ、特殊環境を攻略する術がなく、
主人公たちの靴に、トラップ、ウェザーの攻略を依頼する。
・マナ
スキル、魔法を形作る源。
その世界の住人は、生まれながらに操ることができる。
主人公たちは靴の補助で作用できる。
【人物設定】
・赤倉 東吾〈アカクラ トウゴ〉(13) 身長161センチ
一人称はオレ。主人公。
中学1年。強豪バスケ部でスモールフォワードを
勝ち取った、運動神経の良い男の子。
全国大会出場がかかった試合で、バッシュが壊れ、
決定的な一本が打てず敗北する。
異世界にて転生したバッシュとは和解。
カッコイイものを妄想するのが好き。
密かに漫画を描いており、誰にも見せて
いないのにバッシュには知られている。
・青沼 西吾〈アオヌマ セイゴ〉(13) 身長171センチ 痩身
一人称は僕。
中学一年。幼いころに両親を亡くし、祖父母に育てられた。
先日祖父母も他界し、施設で暮らしている。
水色のランニングシューズは、
祖父母が亡くなる前に誕生日プレゼントとして貰ったもの。
その境遇により、学校でいじめられており、
靴を川に投げられた際に一緒に飛び込み、転移した。
性格は穏やかで優しいが、思い込みが強く、人の機微に疎い。
・黄桜 南〈キザクラ ミナミ〉(11) 140センチ
一人称はアタシ。
小学五年生。身長が低いことを気にしている。
正義感が強く、よく友達とぶつかりがちだった少女。
浸食されていく異世界を、何とかしてあげたいと
一番考えている。
自分の身体が小さいことを気にしており、
ここぞというときに自信がない。
メンバーの中では小柄だがタンクの役割になっている。
・紫苑 北斗〈シオン ホクト〉(15)180センチ 筋肉質
一人称は俺。
高校一年生。ロッククライマー。
所持しているクライミングシューズは、
母親が選手を引退した時の物。
登場人物の中で唯一装備できない。
ただ、己の肉体で異世界装備を使いこなし、
単独で活動もできる強靭な肉体を持つ。
現代では競える相手が居なかったので、
異世界を楽しんでいる。
寡黙。協力せずに一人でやろうと考えている。
・モノ
一人称はモノ。
アノワマイトの住人の女の子。王家に仕える魔法師の子ども。
鑑定が使用できるが、他にスキルがなかなか使用できず、
強さに直結しなかったので、自身の家柄では落ちこぼれ
として兄弟から馬鹿にされている。
マナが少ないと本人は思っているが、発想力が乏しいだけ。
あわてんぼう。物語が進むにしたがって、主人公たちに
影響され前向きに。スキルも少しずつ増えていく。
・大吾先輩
中学校3年生。東吾の先輩であり、バスケ部のキャプテン。
ポイントガード。
熱血漢。よくバッシュが東吾を励ます言葉に、
彼の言葉を引用する。
「三年後、全国制覇」
高校での再会と、また同じチームでのプレーを、
失意の東吾に呼びかけた。
このことをバッシュから聞かされ、東吾は元の世界への
帰還を目的とする。
東吾、大吾で「ダブルファイブ」とチーム内で
呼ばれるくらいに仲が良く、このダブルファイブと
いう言葉をモチーフに、東吾はマンガを自作している。
・テラス神
アノワマイトの守り神。
ダンジョンからの恩恵も受ける世界を用意し、
住人に向上心を持った充実した生活を送ってほしい
と願っていたが、次第にスキル主義、装備主義で差別が
生まれだした世界を嘆き隠れる。
四ダンジョンを制覇したら会えると言われている。
巻き込まれただけの東吾達に
「嘆くヒマあったら一緒に考えろ」の言葉を受け、
また世界を管理する気持ちを持つようになる(予定)。
【靴】
・転生の呼びかけがあった時、
様々な場面で持ち主との別れを拒んだ靴。
すべて伝説級(レジェンダリー)といわれる、
存在しないはずの等級装備に転生し、特殊な能力と
意志を持つ。
持ち主に並々ならぬ愛情を抱いており、
装備者制限がかかっている。
連結(リンク)によって、主人公たちの所持品を
媒介に能力を展開する。
そのためスキルが使えない主人公たちしか装備できず、
ダンジョン攻略を依頼される結果となるが、
本人たちは楽しそうである。
・バッシュ〈バスケットシューズ〉
キャッチコピーは
「ストップ&ムーブがキミの最高のイメージと重なる!」
一人称は私。愛称は相棒。仲間からもアイボー。
赤倉東吾専用の赤いバスケシューズ。
能力は身に着けた者の悪路無効。地形影響無視。
連結でリストバンドからバスケットボールが出る。
ドリブルやパス等でマナが増加するが、
反則をするとペナルティで一定時間の拘束もしくは
相手行動までの行動不可のデバフがかかる。
伝説級だとは言うが、東吾はデバフを含む時点で
呪具だと思っている。
室内用で部屋に居たため、
東吾の日々の恥ずかしい一面も熟知。
・スカイ〈ランニングシューズ〉
キャッチコピーは
「無重力! キミを空にだって羽ばたかせる!」
一人称はオイラ。愛称はスカイ。
青沼西吾専用の空色のランニングシューズ。
能力は疲労無効。空中散歩。
連結でスマートウォッチ繋がる。
ルート検索、敵看破などの解析ができる。
トラップダンジョンで活躍。
西吾に反しノリが軽い。
・レイン〈レインブーツ〉
キャッチコピーは
「カラフルキュート! どんな日だってキミとなら楽しくなる」
一人称はウチ。愛称はレイン。
黄桜南専用のレインブーツ。黄色ベースにカエル柄。
能力はマグマ等の環境ダメージ無効。スリップ無効。
連結はセットのカサ。開くと防御フィールドを展開し、
展開面を守れる。上に向ければ全体に薄く張る。
ただ、南の体重が軽く、パワー負けしないためには
南を後ろから支えてもらわないといけない。
ウェザーダンジョンで活躍。
・母さん〈クライミングシューズ〉
キャッチコピーは「超越」
一人称はワタシ。愛称は母さん。
紫苑北斗専用だが、母親のサイズの為小さくて装備できない。
灰色ベースにラバーは黒。
装備不可なので能力も不明。
非装備では連結も使えない。ただ、腰にぶら下げているので、
マナに干渉はできる。超越の一端かも知れないが、不明。
自身を北斗の母代わりだと思っており、男の声だが女性口調。
【長編化ストーリーチャート】
・第一章
【ストップ&ムーブがキミの最高のイメージと重なる!】
主人公赤倉東吾、全国出場をかけた地方大会の準決勝で
バッシュが壊れ敗北。
スコア一点差で、自身が一本打てていればと失意。
その夜、ユニフォームのまま部屋で呆けていた東吾が、
バッシュをごみ箱に叩きつけた瞬間、魔法陣が展開。
別れを拒む何者かの声が聞こえ、魔法陣に引きずり込まれる。
たどり着いた場所は、夜だった自分の部屋ではなく、
昼間の平原が続く何処か知らない場所。
困惑していると、地震が起こりゴーレムが現れる。
その頭には女の子らしき人が助けを求めていた。
動き出せない東吾に声を掛けたのは、
壊れていたが転生し、意志を持ったバッシュ。
かつての相棒だったが、大事なシーンで壊れたバッシュを
東吾は信じきれない。
それを受け入れた上で、この世界でまた東吾と走りたい
とバッシュは願い、東吾は女の子の救出を決意する。
救助時、最期の最期にゴーレムから転落する女の子を
助けるが、肝心のゴーレムの起動停止に失敗する。
そこに空から現れ、ゴーレムの停止を行ったのは、
もう一人の転移者、青沼西吾と、ランニングシューズ
のスカイだった。
女の子は西吾と行動を共にしており、
ダンジョン攻略の旅をしていた。
モノと名乗った女の子の鑑定スキルで、バッシュが伝説級の
装備であることを確認する。東吾は特に何もない。
その時東吾は知る、「喚ばれたのはオレじゃない」と。
元の世界に帰る方法を探すために、
東吾は二人に協力することを決める。
・第二章
【無重力! キミを空にだって羽ばたかせる!】
三人はモノの住む国に一番近い、
トラップダンジョンに挑戦する。
モノにアノワマイトと呼ばれる世界の説明を受け、
数々のトラップがあるが、モンスターとの戦闘が少なく、
命を奪う心配がないという理由だ。
東吾達は、異世界と言う事実は受け入れたが、
戦いが当たり前にあるという感覚は持てないでいた。
予想の通り、トラップダンジョンに命があるモンスターは
おらず、ゴーレムを基本とした機械のような存在だけだった。
地形無視の特性を持つ二人のシューズは、三人を
このダンジョンに苦戦させることなくクリアへと導いた。
最終部屋の巨大ゴーレム戦で、傷を負う西吾を想い、
モノが回復魔法を習得する。
・第三章
【カラフルキュート! どんな日だってキミとなら楽しくなる】
マグマや氷、階層ごとに環境が変わるウェザーダンジョン
が次なる舞台。
東吾は帰還を望むが、西吾は異世界に残りたいと言い出し、
二人に軋轢が生まれる。
その時であったのが、黄桜南とレイン、
紫苑北斗と母さんだった。
南と北斗の二人は、東吾と同じ時期にモンスターダンジョン
に転移しており、二人の力でダンジョンを攻略していた。
両親と引き離され、帰還を望む南。
退屈な日々からの脱却に歓喜し、異世界を楽しむ北斗。
けれど二人はお互い協力し、何の支援もなく異世界で
生き残っていた。二人は東吾と西吾を見て
「達成してもいないのに、苦しむ住人も居るのに気楽なものだと」
非難した。東吾と西吾はそれを聞き、自分たちの結論は
この世界の危機を救ってからだと和解する。
南とレインの能力で、ダンジョンの気候は克服。
岩でできたロック鳥は、北斗が身体を登り、
核を抉り出して倒す。
そのポテンシャルに、東吾は愕然とする。
・第四章【超越】
舞台はモノの住む国から。
中央のドームの様子が変化しており、ここにきて攻略が
急務になってくる。
残るミラーダンジョンは、一人しか挑戦できない。
北斗が行くと言う。
東吾は北斗に行ってもらうか迷うが、相棒の喝を受け、
勝負する。
城の壁を北斗がクライミングで、東吾がドリブルで登る。
勝負が始まる直前に、南が盗賊に攫われる。
北斗は南の救出を優先し、東吾にダンジョン攻略を託す。
一緒の救出を進言する東吾に、自分に挑むものが居なかった
中で、挑んできた東吾を信じるから、南を任せるように
北斗は言う。
ミラーダンジョンは擬人化したバッシュとの一対一の勝負。
自身を磨かず、スキルや装備のレアリティに頼るように
なった世界への、テラス神からの試練。
しかし、相対する二人は違った。共に高めあったと確信し、
正々堂々と戦い、東吾は相棒に勝利する。
世界を救ったら、オレはまた元の世界でバスケをやると、
相棒に改めて誓う。成長を感じた相棒は、別れの時が
近いことを悟る。
・最終章【ラストゲーム】
世界の中央に球体のドームが出現した。
モノの国の兵士が向かうが、入り口も見つけられない。
ダンジョンを制覇に挑んだ五人のみが、入ることを許された。
テラス神は姿を見せず、声のみ発し、顕現した兵隊や魔法で、
東吾達を襲った。
東吾達は協力し、テラス神を保護する空間の壁を破壊。
同じ土俵へと引きずり出す。
嘆くヒマがあるなら自分も汗を流してゲームしようぜと、
東吾は誘う。
元は同じ空間に共存し、民を守っていたテラス神は、
己のまなざしがいつからか人間を決めつけていただけと
いうことに気づき、もう一度言葉を尽くし接していく
ことを約束し、世界の浸食を防いでくれる。
最後の使命が終わり、東吾と南は帰還。西吾と北斗は
異世界に残ることを確認し合った。モノは四人のお陰で
成長できたことを感謝し、いつか再会の方法を編み出し
て見せると約束した。
テラス神により、東吾と南、相棒とレインは帰還した。
マナがない元の世界では、相棒たちはもう言葉を発せない。
別れを交わした。
・エピローグ【招待状】
五年後、東吾の机の上の写真には、
高校一年生で全国制覇をした、大吾先輩達と写った
記念写真が飾ってある。身長も伸びている。
その机に、開かれた手紙と写真。ある招待状だった。
そこには、成人した西吾とモノが結婚することになった
報告と、モノが編み出した魔法陣が描かれていた。
もう入らなくなった相棒を手に、彼は仲間との再会に向かう。
以上が、自分が考える長編プロットです。
以下は、外伝。
・別冊 外伝【黄色と紫のコーディネート】
1 黄桜南誘拐時から救出までの話
2 北斗、近衛兵になる
3 北斗と南の再会
西吾とモノの招待状により再会を果たす二人。
南は北斗に、自分と交際し、一緒に帰ってほしいと願う。
母さんの後押しと、モノと西吾の承諾により、
北斗は南と帰ることを決意する。
新婚旅行を西吾の居た日本へ設定し、
テラス神も転移の協力に加わって、
いざ南のご両親へあいさつへ。
しかし、テラス神が別世界へ来たことを良しとしない
天使との戦いが、道を阻むのであった。
もう成長し、シューズを履けない四人とモノ、テラス神は
無事に南の家に辿り着けるのか?
以上が長期化プロットを含んだ内容となります。
読んでいただきまして、ありがとうございます。