夢猿さんという方がいます。夢さんと猿さんの二人組で、YouTubeを主な舞台に怪談朗読の活動をされています。
夢猿【弐】怪談朗読 ホラードラマ (@yumesaru87)さんをチェックしよう https://twitter.com/yumesaru87?s=09
Twitterの「呟怖」を通じて知り合い、YouTubeで流す怪談朗読の原作を書いてみませんかとお誘いを受け、書き上げたのが本作『陽炎の家』です。その完成した怪談朗読がこちら↓です。
https://youtu.be/XRUgO4b3LvM
『逢魔ヶ刻』のあとがきでも書いたように、以前からどこに発表する当てもない怪談などを趣味でチマチマ書いていました。
この『陽炎の家』も中途半端に書いたまま忙しさを言い訳に放置していましたが、夢猿さんの依頼を切っ掛けに改めて本腰を入れて取り組み、なんとか完成に漕ぎ着けることが出来ました。
カクヨムで自作の小説を発表してみようと思ったのは、この作品を書いてそれが怪談朗読として発表され、視聴した皆さんからそれなりの評価を頂けたのが切っ掛けです。
お声を掛けてくださった、夢猿さんのお二人にはとても感謝しています。
夢猿さんの怪談朗読チャンネル、面白い作品がたくさんあるので、ご存じない方はぜひ視聴してみてください。
https://www.youtube.com/channel/UCCiRVKng8PaH8dKMxBowxUg
自分の父方の伯父は戦時中、兵隊に取られインパール作戦で亡くなっています。
去年だったかNHKでインパール作戦の特集番組を観て、画面に映る夥しい日本兵の遺体の中に、もしかしたら伯父の姿があったかも知れない、と思ったのが元々の執筆動機でした。
その辺りの経緯についてはTwitterの方で書いたので割愛しますが、怪談とは単に怖いだけではない、語ることが死者への供養になる側面が怪談には確かにある、とこの作品を書いてみて改めて実感しています。
願わくばこの作品が、あの苦難の時代を生き死んで行った多くの先人たちへの、ささやかな供養になりますように。