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『薬師は独りで眠れない』完結の御礼

『薬師は独りで眠れない』を完結いたしました。
レビューを書いて下さった方、星やハートを贈ってくださった方、コメントを寄せて下さった方、そしてそっと見守ってPVを増やして下さった方、あたたかなカクヨムでの連載は非常に楽しかったです。ありがとうございます。

 感想は、書き手の燃料です。
「普段はコメントなんかしないんだからねっ!」というあなた様も、ひとこと寄せてくださったら望外の幸せにございます。

 さて、せっかくですので先行掲載した「小説家になろう」様の方では、書かなかった内容であとがきをさせていただこうと思っております。

 タイトル詐欺のごとく、冒険の旅にいそしむ二人でしたが、実はこの話のテーマは「溺愛」です。
 昨今よく目にするこの「溺愛」という単語、愛するの上位互換のような使われ方をしているような気がしますが、意味としては「むやみに可愛がること、盲目的にかわいがること」です。
 愛するあまりに、相手にとって毒になるほどの愛情を注いでしまうやつですね。

 それでもいい。ダメになるほど愛されて甘やかされたい。だってファンタジーだもの!! という気持ちで書きました。

 溺愛タグで見つけてくれた人が「これなら溺愛ヨシ!」と言ってくれるくらい、ハンターにはビビを甘やかしてもらったつもりです。
 途中、若干我に返ってモダモダするところもありましたが、結局観念させられたハンター。
 彼らしい余裕ある溺愛を目指しましたが、いかがでしたでしょうか。

 そして、この溺愛を受けてもビクともせずに、終始一貫してハンターへの信頼と思慕を滾らせつづけたビビは、作中同様に非常に頑固なキャラクターでした。
 ビビを納得させられないと、話が進まなくなるという怪現象に悩まされながらの執筆は、かつてないボツシーンの山を排出し、専用フォルダができたほどです。
 
 それでも、こうして終わってみると、迷いながら書いた日々は愛しいものですね。

 ビビとハンターのこれからの暮らし。出会い、別れたたくさんの人たちは……。
 馳せる思いが、発火点を超える日が来たら、その時は、また。

 ではでは皆さま、執筆と読書の秋を存分に楽しみ、深まる季節に、ご自愛下さいませ。
 この度は『薬師は独りで眠れない』完結までお付き合いいただき、まことにありがとうございました!

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