体調がいまいち。戦うイケメンの締切が近いというのに、執筆がまた止まってしまいました。
せっかくなので、今の私の症状を具体的にご紹介しようかと思います。
これはエッセイなどに書いていなかったと思いますが、私の精神障害等級は2022年の時点で2級。病名は「双極性障害」となっています。
精神障害は血液検査の数値などでは測れませんので、医師が患者から症状を聞き(症状があらわれてすぐの頃は自覚のない症状が多かったり、言うべきことを言わなかったり、うまく説明できないので誤診が多い)、あと見た目や喋り方などを材料に判断します。
私の場合は初診でうつ病と診断されましたが、その3年後、転居に伴い現在の主治医に出会い「抗うつ剤より双極性障害用の薬が合うから」と、うつ病から双極性障害へシフトしました。それが16年くらい前でしょうか。
何度か転居したので、ずっとその主治医にかかっているわけではありませんが、関東圏に住んでいるときは多少遠くともそのクリニックへ通うことにしています。
双極性障害というのは要するに「躁鬱」で、一般的にはうつ状態とハイテンション状態が交互に訪れると言われています。しかしこの「ハイテンション」というのが結構な曲者で、この時の言動はほぼ異常です。
突発的に分割払いの契約をして高価な買い物をするとか、居酒屋で声を掛けてきた外国人と勢いで結婚しそうになるとか、一歩間違えれば借金をこさえるし、信頼を失くすような言動になりがちなので人間関係にも影響が出ます。依存症の人が起こす衝動的言動にも少し似ているかもしれません。
このとき、うつから解放されて気分は高揚しており、大抵の場合信じられないほど体調が良くなります。まさにチート状態です。
脳がヒートアップしているので睡眠時間が4~5時間ほどになってしまうのですが、ろくに食べず寝なくとも疲れず、身体がよく動くのも特徴です(過活動)。
現在の私。
身体の状態は、布団から出られないほどではありませんがやや怠く、軽めのうつ状態のように感じます。
でも頭は少し躁状態に近い。
それで元気になればまだ良いのですが、今は「そわそわする、落ち着かない。いろんなことを考えてしまって頭が休まらない」といった多動的症状が出ています。
躁鬱とはいうものの、なかなか身体の良い時と頭の良い時のバランスが揃わないので、私がチート状態になることは滅多にありません。ここは個人差というか、私が「うつ病っぽい」と見られる所以かと思います。
ここのところ頻繁に近況ノートを書いていたのは、せっかく身体は起きていられるのだし、この集中力散漫で落ち着きのない頭を落ち着かせたかったから、というのもあります。エッセイ作品として投稿するには身体の元気が少し足りませんでした。
(集中力に欠けているうえ冷静な状態ではないので、作品としてのエッセイや小説を書くのは難しいです。暴走気味になりそうだし)
ちなみに2020年は「無職になったからちょうどいい!」ということで、うつ症状を和らげる薬(※抗うつ剤ではない)を4~5回変えて様々なタイプを試してみました。
半年ほどかけて、一番副作用が少なく自分に合うと感じた薬を現在まで服用しているのですが、この薬は抗精神薬にありがちな食欲増進の副作用が出にくいものです。
その薬に変えて以来、びっくりするほど食欲がなくなり、月の食費が1万円くらい減りました。
その頃はおなかの調子が良かったのでかなりガツガツ食べていたんですが、あまりにも食が細くなったので主治医に伝えると、
「それがあなたの本来の食欲です。お母さんやお父さんは太ってますか?太ってないでしょ。10代のときから投薬していてわからなかったかもしれないけど、あなた本当は食が細いんですよ」
まじかよ。
精神の病というのはすごいです。
程度によっては人格が変わるし、一度それを経験すると「い、今までの私も本来の私ではなかったのかもしれない」とアイデンティティを疑うところまで発展する。
ちなみにですが。
「凱歌のロッテ」には、主人公の友人としてライヒという少女が登場します。
初登場時は魔法をかけられており、明るくてお喋りが好きな可愛らしいキャラクターですが、主人公エルメのもとを訪れたとき、不幸にも強いストレス下に置かれてしまいます。
そして次に登場するときのライヒは……。
と、軽く自作の宣伝をしたところで、そろそろ寝ます。また長文だよ。全然落ち着かないんだよ、脳。