『乙女×文楽』の紙版を用意していた頃、SF系作品の投稿先が同じだったTwitter仲間の一方が「少女で文楽(浄瑠璃)ものを書こう」と呟いたのを見て「あぁ、同じ辺りを向いているんだな」と思ったことがありました。
また『乙女×文楽』の紙版同人誌を発行した際にまったく完全に同じタイトルで「東方」の漫画をリリースされた有力同人作家さんを見つけてしまいました。僅差で私の方が後だったようです。
森博嗣が1999年に乙女文楽の絡む殺人ミステリ『人形式モナリザ』という作品を書いています。乙女文楽ネタの商業小説はもうひとつあった気がしたのですが今は検索でヒットしなくなったようでタイトルが思い出せないまま。
さて。『乙女×文楽』の原稿フォルダを覗いてみると2011年の日付で仮題『人形学園』という『乙女×文楽』の原型がありました。2016年には『浄瑠璃ガールズ』、2018年11月には『乙女文楽研究会』と紆余曲折を経、2018年12月になって『ガールズ・オートマタ』という短編として完成しpixiv×百合姫の百合小説コンテスト投稿作となったのでした。3万文字程度だった短編を長編化し2019年6月に発行した同人誌が『乙女×文楽』です。
『乙女×文楽』作中では台湾人形劇Thunderbolt Fantasyに触れていたりしますがこの作品が2016年始動。
拙作では『乙女×文楽』と登場人物が一部共通する『ルビィ・ドロップス』が2012年から書き始めていて、やはり同じキャラの出てくる『欠落×少女コレクション』に掲載いただいた「自由意志」が2013年作。
人形ものの自作のルーツを書いてみようと思ったのですが、自分で思っていたより錯綜していてよくわからなくなってしまいました。