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私のオールタイムベスト映画は、これです

 最近は書き溜めに専念しております、ととむん・まむぬーんです。
 いつも拝読しております、美鶏あお様の近況ノートに触発されて、私も同じような一文を書かせていただきました。なにぶん、古い作品ばかりで恐縮ですが、しばしお付き合いください。


「007シリーズ(ただしCG多用する前の)」
 これはもう、ベストどころか私の人生において私自身を形作った作品群と言っても過言ではありません。特に「黄金銃を持つ男」あたりまでの比較的初期の作品が大好物です。逆に昨今の作品はちょっとついていけない……。
 とにかくこのシリーズについてはエッセイを何本か書けるくらい、影響を受けています、映画のみならず原作からも。
 実は私の作品のいくつかにこっそりとシリーズ原作のオマージュを入れてたりもします。


「ローズマリーの赤ちゃん(1968年)」
 数あるホラー映画の中でも大好きな作品です。特にミア・ファローさんの衣装がオシャレです。ただし後半はサスペンス色が濃くなってくるので、ファッション目当てならば前半までかな。
 私、特にホラー作品で血糊とか特殊メイクとかがズバリ出て来るのって魅力を感じないんです。それってきっとこの作品の影響なんだと思います。


「新・黄金の七人 7×7(1968年)」
 黄金の七人シリーズの三作目です。このシリーズのテーマ曲はシャバダバ、シャバダバのスキャットが印象的です。子どもの頃にテレビで放映されたのを見て以来、サントラ盤が欲しくて欲しくて。一作目と二作目はシングル盤を入手できたのですが、この三作目だけが長いこと入手できなかったんです。しかし今では創作のBGMになっております。
 偽札造りは犯罪なので本物を刷ってしまえ、ってお話ですが、素晴らしいテンポの楽しい作品です。
 この作品に限らず、60年代から70年代初頭にかけて制作されたドタバタアクションコメディーは大好きです。


「ゾンビ(1978年)」
 1970年代の終盤にダリオ・アルジェント監督がプロデュースしたホラー作品が続けて公開されました。それらの多くにイタリアのプログレッシブロックバンドであるゴブリンが音楽担当で参加しておりました。この作品もそんな中の一つです。
 先に紹介しました「ローズマリーの赤ちゃん」にて直接表現は好きではないようなことを書きましたが、この作品は別格です。今見ても怖い映画ですが、ちゃんと人間ドラマしてるんです。
 類似の作品、同じ監督による後継作品、本作のリメイク作品などありますが、やはりこの映画は別格だと思います。


「八つ墓村(1977年)」
 萩原健一主演、金田一耕助を渥美清が演じた松竹の作品です。原作よりもオカルト色を強くしたらしいですが、最後の最後まで因縁めいたストーリーが秀逸でした。当時のテレビCM、「たたりじゃ~」は学校でも流行りましたね。
 横溝作品の映画は石坂浩二主演の「犬神家の一族(1976年)」とこの「八つ墓村」が好きです。


「多くのATG作品」
 ATGです、日本アート・シアター・ギルドです。とにかくこの会社の作品はどことなくアンダーグラウンド感が漂う独特の雰囲気がありました。
 三島由紀夫原作の「音楽」という作品がATG配給で公開されました。1972年のことです。この作品がテレビで放映されたことがあって、オープニングが今でも記憶に新しいです。確か黒い背景でハサミだけがシャキーン、シャキーンと……。
 他にもジーンズ姿(昨今はデニムって言うんでしたっけ)の金田一耕助が活躍する「本陣殺人事件(1975年)」、石田えりが魅力的だった「遠雷(1981年)」などなど、きっと他の皆さんはもっとメジャーな作品を挙げるかも知れませんが、これらは自分にとって印象深い作品なんです。


 なお今回はアニメ作品はエントリーしませんでしたが、それにしても、こうして書き出してみるとクセのかたまりのようなラインナップになってしまった感があります。
 でもいいんです、マイベストなんですから、私のベストなんですから。


乱筆乱文弥栄!

2件のコメント

  • ととむん・まむぬーん様

     私のお願いにお応えいただきましてありがとうございます! やっぱり人それぞれ、その映画を選ぶ理由や意味があって、読んでいると楽しいし、勉強にもなります。

     007シリーズは、私が観たのはたぶん初期作の何本かですね。でもずっと新作が作られ続けているので、ファンが世界規模でたくさんいるんだなあと感心していました。ととむん・まむぬーんさんの作品に原作のオマージュが入っているとのこと。こういう内緒話を教えていただくと、読む時にもうひとつの楽しさが加わる気がします。

     私はあまり映画を観ているわけではないのですが、そのなかでもアクションジャンルは特に弱いです。なので黄金の七人シリーズは、未知の分野を開拓する時の良い入口にさせていただきますね。

    「ゾンビ」は観ました。というか、私の場合、ゾンビ映画はどれもすごく怖いけど、どうしても観ずにはいられないジャンルです。噛みつかれたり食べられたりって行為が、肌で想像できるからなのでしょうか。なかにはゾンビがすごい駿足になっている作品があるじゃないですか。最初に観た時は、本当に怖かった。だって、生前は絶対鈍足そうな人までアスリートなみに速くなってるんだもの。

    「ローズマリーの赤ちゃん」/そうですよね。ヒロインがお洒落ですよね。あのベリーショートとほっそりした身体に、ネグリジェまでもとても似合っていました。お話も怖いけれど、ととむん・まむぬーんさんの言われるようにヒロインが印象に残っている人も多いと思います。ジャケットの写真と彼女と一緒に。

     私も「八つ墓村」は傑作の怪作だと思います。ラストで小川真由美が演じる美也子がショーケンを追いかけてくるシーンが、ほんと、怖くて。今もよく覚えています。あと、山の上から落ち武者たちが燃え落ちる多治見家を笑いながら見ているシーンも忘れられません。

     ATG作品/この時代の邦画には、今の作品とはまた違う力があった気がします。現代の若い世代が観た時、どんな感想を抱くのかな。

     長々書いてしまってすみません。アニメ版のベストも、また時間があったら教えてくださいね。



  • 美鶏あお 様
    コメントをありがとうございます。
    なんと、作品に同じ思いをお持ちになられているようで、読んでいてとてもうれしかったです。
    黄金の七人シリーズはよくみていると、かつてのルパン三世あたりが同じようなテイストでオマージュしてたのかな、なんて思う場面があります。
    機会がございましたら是非!
    ほんとうにありがとうございました。
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