太宰くんの「チャンス」を読んでニヤつく午後。
据膳あっても喰わねえよ、というお話。
『それで、私がもし辞苑の編纂者だったならば、次のように定義するであろう。
「恋愛。好色の念を文化的に新しく言いつくろいしもの。すなわち、性慾衝動に基づく男女間の激情。具体的には、一個または数個の異性と一体になろうとあがく特殊なる性的煩悶。色慾の Warming-up とでも称すべきか。」
(中略)要するに私の恋の成立不成立は、チャンスに依らず、徹頭徹尾、私自身の意志に依るのである。』
文字は一休宗純。(富士正晴・意訳)
愛念愛思、胸次を苦しむ
詩文忘却一字無し
唯悟道有って道心無し
今日猶愁う生死に沈まんことを
エロスは 胸を苦しめる
詩文は忘却 すっからかん
ロゴスあれども パトスなし
まだまだ気になる 生き死にが
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