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【フィギュア】Interludeについての話


「フィギュア」47話から48話にかけてメルリィと《人形工匠》エクタバイナにお出まし願った訳ですが。
この展開、要約すれば「誤算」ないし「見落とし」に端を発するものでした。
いきあたりばったりここに極まれりです(挨拶


近況ノートを設定語りの場だと勘違いしているくらいに思われているかもしれない遠野です。いつも拙作を御贔屓いただきありがとうございます。

冒頭の話。
何が誤算で何が見落としなのかといいますと、機甲人形の「形成人格」にまつわる話です。

「機甲少女」の方ではメルリィの登場を契機にぼちぼち触れていた人形の形成人格及びその実装まわりの話、「雪降る館のフィギュア」の方ではまったく触れていなくて、今後のイベントを見渡すとあらためて触れるタイミングもないなぁということに気づいてしまったのです。
つまるところ、そんなもんをわざわざ気にする必然が誰にもなく、気にするようなやつが誰もいなかったという話でもあります。

もちろん、むりやり話を転換して触れたいところに触れたうえであらためて当初の話に戻すというのもできないということはなかったのでしょうが、そもそもどういう流れなら自然に転換できるかがちょっと見当もつかず。
然るにちょっとウォルフ達(※主人公サイド)からでは解消し難い問題だったので、じゃあガルク・トゥバス本国側の誰ぞに解説してもらおうということにしました。

使えるキャラは限られます。
なんか技術的な何某をつらつら喋っていてもおかしくないやつと、そういうキャラに対して質問を投げてくれる誰ぞが必要です。
ちょうど、質問してくれそうな誰ぞには心当たりがあり、そろそろそいつを出しておきたいなーという目算もあったのでお出まし願いましたが、解説役の方がどうにも。

名前以外ろくに露出のない第八工廠のクソ野郎にここでお出まし願っておっさんと二人でくっちゃべらせていたところで、何が楽しくて誰が楽しいのでしょうか。

そも、この時点のガルク・トゥバスだったらいるじゃん。もっと適任が。
そういえば先行してちらっと名前を出してたりもするし、うん、これはいけるこれはいける。よし、これでいきましょう!


ということで、《人形工匠》エクタバイナにお出ましを願いました。
併せて、時系列上《人形工匠》エクタバイナのところでお手伝いさんしてるメルリィにもまとめてお出まし願ったという次第です。
メルリィは敢えて出さなくても話は進行可能なのでしょうが、いてくれた方が話がスムーズだし、この子がいてくれるとかわいいでしょ?(※自画自賛
誰が楽しいって書いてる私が楽しかった。


誤算というのは、「メルリィ・キータイト」という存在が作中世界における機甲人形の技術的な転換点になってしまったという点で、「機甲人形」二章の背景を組むにあたっていろいろこね回してた頃は気づきもしなかったのですが、「機甲人形の『人格』とは何ぞや? 何に基づくものぞや?」というのを体系立てて説明するような話となると、この子の存在を代入しないことにはちょっと説明が面倒だったのです。

従来の人形は形成人格というものを予めプログラムして実装していたが、《疑似霊脈網群》を実装したLナンバーの中にその形成人格ならざる人格を有するものが現れた、という説明が、メルリィという具体例ひとつでぱぱっと説明できるのですね。

このために予め布石として《人形工匠》エクタバイナの存在に触れていたり、Lナンバーの存在に触れていたり――ということはまったくなく、前者は作品間の繋がりを踏まえたちょっとしたお遊び、後者はむしろナナリィ(と、もう一人)の存在に触れることと、「ウォルフが敢えて言及しなかったLナンバーがいる」のが書きたかったことでした。メルリィはおまけ――というより、流れ的に《L-Ⅰ》からずらっと触れてく流れだったので。

結果的に後から失敗を拾う役に立つのですから、出せる情報には意味がなさそうでも出しておくものですね。過去の私、えらい。


と、自画自賛したところで今日はこの辺で。
乱文におつきあいをいただき、ありがとうございました。

2件のコメント

  • むむむ
    メルリィとエクタバイナが登場!?
    早くフィギュアも読みに行かなきゃと焦っているふむふむです。

    前々から読みたいと思っていたんですけどねー。
    なかなか行けなくてごめんなさい。
    でも、ぜったい読みます!

    メルリィとエクタバイナを出して頂きありがとうございます♪
    待っててね~。エクタバイナ様。あなたのご高説を聞きに行きます~
  • >ふむふむさん
    ありがとうございますなんかすみません…!
    メインキャストでの登場というわけでもないめすし、そちらの執筆もあることと思いますので、ほんと、お時間ご都合よろしいときにお付き合いいただければ。それだけでめっさ嬉しいことです…!

    《人形工匠》エクタバイナ、私的に書いててえらく楽しいひとです。語り口がちょっと独特になったような気がしていて、もしかしたらそのせいかもしれません。
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