一ヶ月ほど近況ノートを放置していました。わたしです（挨拶
特に「これ」というネタがなかったせいなのですが、今日いろいろと古いファイルを整理していたらキャラクターの初期設定みたいなものを見つけたので、供養も兼ねて近況ノートのネタとしてぶん投げます。
特に意味はないかもしれませんが私が楽しいのでやります。いくぞー（ﾃﾞｯﾃﾞｯﾃﾞﾃﾞﾃﾞﾃﾞｯ
タイトルからおわかりいただけることでしょうが、今回は「フィギュア」の方から。
主人公ウォルフの初期設定です。
フレドリカのやつも見つけたのですが、こちらは現状本編で伏せ札のままの設定がばっちり書いてあったせいで出すに出せません。
言ってしまえばネタバレの類ではあるのですが、ウォルフは別にばれて困るような伏せ札なんて持ってないので大丈夫です。
といいますか、去年のどこかで（何月かすら記憶にない）ぼんやり考えていた頃のアレなので本編とは既にずれているところも多く、見た感じ割と大丈夫じゃないかと思いました。
名前すら違うんだものなぁ…
と、いう訳で以下本題。
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【シグナス・クローデル】
28歳。ガルク・トゥバス王都パレスからの逃亡者。
元は第七号試験工廠に所属する技師であり、肉体の頑健さと呑み込みの早さを見込まれ研究助手として拾われた技師。
技師として拾われる以前はガルク・トゥバス陸軍所属の兵士であり、生まれは辺境の貧農。一言で言えば「食べるために軍隊へ入った」出自の人間。兄弟は多かったが、貧しい育ちの中で両親とも兄弟ともその仲は決して良好とは言えず、家族との思い出は決して暖かいものではなかった。
後に技師として見込まれる技術は、前線での整備を見様見真似で覚えたもの。小銃から雪上車輛まで一度教えればだいたい勘で直せるようになる呑み込みの良さで、前線の小隊では重宝がられていた。
20歳の時、長く続いた北方の戦役が終結した後、負傷で戦線を離れていた間に戦争が終わってしまったことで陸軍の縮小に伴い首を切られる。
居場所と稼ぎ口を喪ってしまったが、七号試験工廠の所長、《人形師（マエストロ）》ヴァイス・マードックに拾われ技師としての職を得た。
マードックとその孫娘ユイリィは彼にとって自分を見出してくれた恩人であり、新たに手に入れた第二の家族であり、これからの自分の生涯を尽くして支えるに足る大切なひとたちだったが、政変に巻き込まれた七号工廠は崩壊。恩人たるマードックは消息不明となり、憲兵から辛うじて逃れたユイリィの手で彼は一人王都から逃がされ、同時にひとつの『約束』を託された。
王都の追及を逃れ極寒の辺境をさまよっていたが、交戦中の追手共々『雪狼』に襲われ重傷を負う。なおもユイリィとの『約束』を守ろうと一人で雪原をさまよった末に、戦火に焼かれ放棄された旧王国の街へ辿り着く。そこでとうとう限界に達し、「凍死と餓死と失血死、さもなくば自決を選ぶくらいしかできることがない」と自嘲しつつ意識を失うが、唯一まともな形で残っていた屋敷に一人留まっていたメイド姿の少女、フレドリカに拾われる。
義理堅く忠実。恩には恩で、仇には仇で報いる。
義理堅さは「恩人」に背き「見捨てられる」ことへの恐怖の裏返しでもあり、無価値だった自分を拾ってくれた恩人に背き、再び「無価値」に戻ることを恐れている。
ユイリィの最後の望みに従い「死なない」ために逃げ続けているが、恩人も居場所も失ったまま生きる理由を見出せず、心の底ではどこかで誰かが終わらせてくれることを望む。
自らの「終わり」を望みながら、その実彼女の願い通りに生き続ける理由を探している。
（ここまで）
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こうして振り返ってみると、当時はもっと陰鬱で閉鎖的なファンタジーを考えていたみたいですね。
ご覧の通り当時は名前が「シグナス・クローデル」でした。筋骨隆々な男というには名前が綺麗すぎる気がしたので没にしたやつです。
たしか、「ウォルフ」という現在の名前になったのは書き出す少し前。
「ウォルフ・ハーケイン」というフルネームは一話を書いてたときに音の響きで決めたはずです。
ガルク・トゥバスまわりの設定は「フィギュア」のキャラの初期設定をこねこねしている間に固まったものが多くあり、その中から先行していくつかの設定が「機甲少女」へフィードバックされています。
なお、「機甲少女」の方のキャラにはこういう初期設定メモみたいなのがひとつもありません。だから今回「フィギュア」の方から拾ってきたのですが。
本当になんにもありません。以前近況ノートにぶち上げたLナンバーの設定一覧みたいなのはちょいちょいあるのですけれど、キャラクター初期設定みたいなのはビタイチないです。
これは「フィギュア」もある時期からはそうなんですが、キャラクターに関してはだいたい話を書きながら設定作ってるしぜんぶ頭の中で管理してます。
いつか破綻しそうですね。