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インプット。と書いて、リフレッシュと読む。その2

前回の続きです。

名古屋市美術館をあとにして私達は、次の目的地に向かいました。
そこは豊田市。
豊田市にある、豊田市民芸館、そして、私の本来の目的地である、豊田市美術館です。

民芸館のほうは、『アイヌの美しき手仕事』という企画展をしていて、私は読んでいないのですが、『ゴールデンカムイ』に登場する、独特の模様の民族衣装や、狩りに使った道具が展示されていました。
『木綿地切伏刺繍衣装』と書かれたその、今で言うロングコート的なやつは、現代でも十分外に着ていけるような、イケてる、ナウい柄ばかりでした。
帰り際私は民芸館の学芸員の方に、「あのレプリカお土産にすれば稼げるんじゃないですか?」と助言もしておきました。(笑)
そのくらい格好良いものと、強く印象に残りましたね!

そしていよいよ、美術館のほうです……別にオチは無いですよ(笑)

まず建物の感じが、THEです。(個人的感想です^^;)
中に入るといきなり、作品である、階段の壁に思想家、哲学者の名前の書かれたものと、4、5メートルある電光掲示板が出迎えます。
どっちも建物のデザインの一部だと思いました^^; (書かれている名前の中にNobunaga・Odaと見つけた時には頭に疑問符がしっかりと浮かびましたし……)

先に進むと、奈良美智、ムンクの素描、よくわからん映像作品、現代アートなどが続き、けれど、なかなか目的のものが出てこないことに不安がよぎり始めます……。

順路どおりに進んでいき、友人の「まだ?」というプレッシャーと戦いながらも、足取りは重く、よぎっただけの不安は、諦めに変わりつつありました。

ここで最後の部屋。
この時点ではもう私は、目的のもの以外が入ってきてませんでした。(勿体ない)
恐る恐る踏み入れたここで終わりの部屋……ありました……そこに、ちゃんと。

グスタフ・クリムト作 『オイゲニア・プリマフェージの肖像』

140✕85センチのカンバスに描かれたそれが。

そこからは無言です。集中です。
どのくらい見てたんでしょう……。気づけば閉館時間でした。

綺麗……。
繊細……。
上手い……。
様々なありきたりな感想と、

良かった……。
凄かった……。
デカかった……。
そんなベタな感動しか残りませんでした。

「はじめてクリムト見たけど、感動したなぁ」
そういった、友人の声を聴いた瞬間、見に来てよかった、と思えました。

できればもう一度見に行きたいです。
そのくらい『いい絵』でした。

みなさんもぜひ一度見に行ってみてはどうでしょうか?
駐車場はタダですし、常設展ならば入館料300円と美術館として安めです。

以上。
リフレッシュと銘打った、インプットでした……って、あれ?

2件のコメント

  • 私は昔付き合っていた彼女にクリムトを教えられました。金箔が使われ、色彩も豊かなのに、とても寂しい絵だと思いました。絶望や死がその対極と言える華美な世界に落とし込まれ、揺らぐような孤独を見つめている気がしました( ;∀;)
  • 福山典雅 さん。

    実は今回見たこのクリムトの絵は、金箔や、装飾のための工夫が一切ない、『色』だけで描かれたものなんです。

    たしかに、闇を感じさせる絵をたくさん描いているような気がします。
    代表される女をモデルに描かれた絵は、それが世帯のある一人の女性というところにも、鬱憤や、明くこと無い暗さを感じさせられてしまうところです……。
    実際、そんな絵が原因で、のちの騒動も起きましたし……(あまりに複雑なので、ここでは買いませんが 笑)
    でも、一度本人の写真を見ていただくと面白いことに気づけます。
    私の勝手な憶測ですが、クリムトは『根明』です^^; 多分。

    でかい絵が多いし、家の壁全面に描かれたものや、やはり黄金という印象が強く残るところも、やはりそこはクリムトでして……。

    なぜ私が好きかということを書いていないんですが、そこは私にしか分からない感覚と、絵の感想を文字にすることを嫌ったからです。

    絵には凄い力あると思っています。
    文章とはま違った力が……。
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