敵だと思っていたのが、実は役に立っていた!?

 こんばんは。ワシワシです。
最近メインはウォーキングですが、合間に歴史小説を見るようにして過ごしています。

 そこで紹介したいのが、中国の春秋戦国時代にあった故事です。

 まず、中国の中央に晋(しん)と言う大国がありました。そしてその隣に虞(ぐ)と言う小国があり、その虞の国の隣に虢(かく)と言う中くらいの国がありました。虞と虢は仲が悪く、常に小競り合いがあり、その都度虞は晋に助けてもらってました。

 そんな折に、今度は晋の方からある提案をされます。

「実は、度々貴国(虞)国境を侵す虢を討伐したいのだか、その為には大軍を送らなければならない。しかし、貴国(虞)は、道が狭いので、大軍が通れるように、道を整備して欲しい」と。

 虞の王様は、「それは有難い。虢には度々国境を越えて来られていて悩みの種だった。すぐ、工事をするので、どうか攻め滅ぼして欲しい。」と、答えます。


 ところで、虞の大臣に賢い大臣がいて、その話を聞いて大反対をします。

 「晋の国が虞を攻めないのは、虢がいるからです。虢が滅べば今度は我が国を滅ぼすでしょう。まして、国に大軍が通れるように計らいなどもっての他です。」

 しかし、虞の王様は、その話を真剣に聞いていませんでした。道を工事して、晋の大軍を通れるようにして、晋は虢を滅し、その帰り道に、虞も滅しました。

 この話は、一般的に、唇亡歯寒(しんぼうしかん)と言われています。歯にとって唇は邪魔だけど、唇が無いと歯は寒さを感じると言うわけです。

 人間社会には嫌な人、合わない人、いっぱいいると思います。でも、例えば嫌いな上司がいなくなって、仕事を全部引き受けなければならなくなったらどうでしょうか?少し見る視点を変えてみると新たな発見があるかもしれません。では。

















 

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