最初は二日に一度更新し、さらっと終えるつもりでいました。
とても快調で、ほぼ、思惑通り進んでもいました。
しかし、将棋ネタを出してから、苦しみは始まりました。
主人公である千秋に、どう将棋を理解してもらうのかで、四苦八苦していたんです。
その世界のことを知らない人に、魅力を伝えるのはとても難しいことに気がつきました。
多分、読んで下さっていた皆様も、いきなり将棋の話が出てきて戸惑いを覚えたことでしょう。
私も、そうなるであろうと予測してはいましたが、想像以上に厄介で、将棋の部分だけを削って誤魔化してしまおうかとも、何度も思いました。
作中で出てきた「高梨さん」ですが、このキャラは、「拾ったからには責任とってね」にも少しだけ登場します。
いわゆる「使い回し」になっていますが、多分、このことに気がついている方は少ないでしょう。
「高梨さん」には、モデルとなる実在の人物がいます。
私は、実在の人物は、あまりそのまま書かないようにしているのですが、この人のポジションだけは他に代わりがいず、そして、それ以上に説得力のある存在が思いつきませんでしたので、再び登場して頂きました。
この作に於ける私のテーマは、
「簡潔な文で、読者の方々に深く人物像を伝える」
でした。
書いた本人としては、一応、目的は達成したように感じています。
五人で飲む場面なんかも、以前なら手に負えなかったのですが、作を重ねて、少し小説を書く力がついてきたのかもしれません。
次は、何を書きましょうか……?
「猫なんだから、放っておいて」を短編から長編にするのも良いかもしれませんし、また、新たな長編を書くかもしれません。
今まで挑戦してこなかったジャンルに挑戦するのも面白そうです。
二、三日考え、方針を決めたら、次に取りかかろうと思います。
度々、連載が中断して申し訳ありませんでした。
2017/09/30