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筆がどうしても進まなくなった根本的な理由に気が付いた。

去年。松任谷由実さんの『春よ来い』と言う曲を聞いて、どうしてもどうしても書きたい物語があって、十日間で書き上げて、某所に新作合わせて三作品応募して、全滅したことが大打撃で、それからまったく一年間書けなかったんです。

そのときは、その前の年が良い所まで行ったのに……と言う絶望感のせいだと思っていましたが、すぐに『春よ来い』の物語を衝動のままに書き切ったせいで燃え尽き症候群状態になってしまったのだと思っていました。

実際その可能性もあります。原因の一つだと言う可能性はむしろ高いです。
で、同時進行で書き方を変えようとあれやこれやと試行錯誤していてドツボにハマったせい……と言うのもあります。

ですが、一応今では「もう、私の書き方はこうなんだから仕方ないじゃないか。変えようがないんだもん』と開き直ったのが良かったのかどうなのか。
一年前よりは少しばかり書きやすくなりました(だって、既存の売られている作品を読んでいて、これ、私が突っ込まれた書き方じゃん。とか、こんな書き方で出版OKなのか?! と思うことが多かったんですもの。もういいや。と開き直ってしまいました)。

で、更にもう一つ、今更のように気が付いたんです。
物語の進め方って二種類あるような気がしたんです。
『一つの物ごとに付いてひたすら描かれるもの』と『メインの物語の他にサブの物語があって、最終的には一つに収束するタイプの物語』。

基本、私は前者の方法で書いています。多分。書いていると思います。
なので、後者の書き方が出来ている物語に憧れて、何とか二つも三つもある展開を一つにまとめるような物語を書きたい。せめて、メインとサブの二つ(全く無関係そうな事柄)が、最終的に一つになるものを書きたいと、色々と設定をいじくり回すのですが、四分の三ぐらいまで書き進めたところで、どうにも中途半端になる。

要らなくないか、この展開? とか、プロット段階では必要だと思って書いているのに、いざとなると上手くいかない。

なので、バッサリとサブの部分を無かったことにして、メイン一筋で書いたら進む進む。

私は前者でも後者でも気に入ったものは読み切ります。
が!
他の人たちってどうなのかな? と思うのです。二転三転して、思わぬ方向から収束したり、まさかの展開に向かってみたり。そう言う展開の速い物語の方が面白いんじゃないのだろうかと思って、ない頭捻って色々展開を考えようとするんですけれど……

結局それは、生み出したキャラや、生まれたキャラに、こっちの都合を押し付けるような結果になっていたんでしょうね。
無理くり書いても、しっくりこないところを遡ると、結局強制修正掛けたところから……と言うことが多々ありまして。

だからもう、いいやと。
あれやこれやといじくって、無理に方向転換をしようとしたところでろくなことにならないと思い知った一年だったので、自分のやりたいように書きやすいように。それでも、私のことを想ってのアドバイスを少しずつ取り入れて、キャラクターたちが生き生きと生きられる場所を提供できたらいいな。と思うようになったら、何か不思議と書き進められなかった筆が進みそうな感じになっております。

だからと言うかなんというか、プライベートコンに出してみようと思った作品があったのですが、ちょっと間に合わないのでお蔵入りになるな~と思いながら、休みしか今は執筆できないので、出来るだけ書き進められるように仕事しながら(これやると大変なことが起きることもありますが、これが出来るようになったと言うことが回復傾向にあることだと自己解釈して)物語やイベントを膨らませて来月の中旬までには書き上げたいなと思っています。

その合間に、順調に進んでいたら『弾き語り』の物語も再開したいと思います(いや、待ってくれている人がいるかどうかは分かりませんが、何となく息抜きに書きたくなるんです。待ってくれている方が居りましたら申し訳ありませんが、もうしばらくお待ちください。と言うか、そんな隠れファン的な方がいらっしゃいましたら、小躍りします)。

しかし、その間にもどんどん読んでみたい作品が増えて行く。
じ、時間……一日が三十時間だったらいいのに……とは思うものの、結局寝てしまうような気がしなくもないと思いつつ。

俗に言う『生存報告』でした。

2件のコメント

  • こんにちは。お疲れ様でございます。
    落選は何度経験しても悲しいものですよね…情熱を傾けて書いたものはよけいに…。でも実際には、物書きが情熱を傾けずに書いた小説なんてないのですよね…。だからこそ落選はつらいわけです。心中をお察し致します…。
    すごく偶然なのですが、実は私も前期の電撃大賞に応募した原稿は、時々「春よ来い」を聴きながら書いていました。なんだか嬉しい偶然でした…!

    私は…どちらかというと後者寄りに書きがちです。ひとつの小さな起承転結から大きな起承転結に繋がる感じで…、ただ今年度の電撃の原稿はめずらしく前者でした。
    橘 月さんは「天邪鬼〜」を読ませていただいたかぎりですと、たしかに前者ですね! ほかの小説はまだ読ませていただいていないので、なんとも言えませんが、ひとつの物語を丁寧に追われるところが凄く繊細で好きです(*^^*)

    「弾き語り」とっても好きです! あの昔話のような、余韻の残る雰囲気がたまりません! 続きを書かれる御予定があるとのこと、楽しみにお待ち致しておりますね!!(((o(*゚▽゚*)o)))

    また台風が接近しているとのこと、気候も不安定ですので、どうか御自愛くださいませね。それではまた。
  • きゃああああΣ(゚Д゚)

    夢見里さん!す、すみません。コメント頂いていることに全然気が付かずにおりました(焦)

    「春よ来い」を聞きながら書かれたとのこと、ますます今回応募されていた作品が気になります(>_<)

    『弾き語り』とても好きだと言っていただけて嬉しいです。
    これは俄然張り切って長編書き切ろうと思います。
    順調にいけば、今月の下旬には何話か投稿できるようになっているのではないかと思っています!

    お互いに頑張りましょう(*´ω`*)
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