こんにちは。週に一度の太極拳を満喫してきました飯田です。
もうお分かりの通り、僕は太極拳を学んでいます。呉式太極拳研究会という団体で、太極拳五大流派のひとつである呉式太極拳を学んでいます。
この度完結させました『上善は水の如し!』はそんな活動の中で得られたものを小説にしてみたくて書いたものでした。あと、純粋に太極拳がどんなものかを知ってもらいたい気持ちも少し。
でも書いてみて分かったんですけど、僕って太極拳への理解が浅いですね。本当はもっと膨らむはずだった物語も書いてみたら40,000字程度、なんとなく消化不良な感じが否めなくなってしまいました。
太極拳っていうものがそもそもマリアナ海溝よりも奥が深いものなので、たかだか少しかじった程度の僕が小説にしようという試み自体が無謀だった感はあります。
でも研究会の先生は「小説なんだから自由にやっていい」と言ってくださり、他の会員の方も快く自分たちが得た気づきや経験を共有してくれたりして、書いているはずの僕が得るものが多い作品となってしまいました。
あんまり反省会しててもあれなので、太極拳について少し。
太極拳は一言で言うと(この試み自体が間違っているんですけど)すごく自由な技術・芸術・武術、です。
例えば何かの格闘術みたいに「パンチが来たらガード、その後キック」なんてパターンが決まっているわけではなく、その都度その都度、場面ごとの最適解を出していくようなスタイルの武術です。
体の使い方は「そんな動きが?」って思うようなある種の芸術で、そして思想や物事への対処の仕方も学べる技術でもあるという、「自由であるからこそ間口がとにかく広い」ものです。
作中の舞ちゃんの気づきは僕の気づき、だったのですが、毎週毎週練習をする度に新しい発見があって「作品に落とし込めん……」なんてことになることもしばしば。本当に難しい作品でした。
でもこうやって文章にしてみるからこそ得られるものもあったり。そして太極拳を通じて小説を書くことを再認識したり。趣味を趣味で回すのにはこんな恩恵もあるんですね。
せっかくだからこれから学ぶ新しいことをまた小説に……なんて、続編もやってみたかったり。まぁ、予定は未定ですが。
そんなこんなで、ここ数年で一番やりがいのある創作に挑んだ飯田でした。
読んでくださった皆様に多大な感謝を。
これから読んでくださる方に盛大な歓迎を。
暑い日が続きますので皆様ご自愛くださいな。