いつも『朝倉慶長始末記』をお読み下さり、ありがとうございます!
「第10話 滅亡を前に」のあとがきです。
https://kakuyomu.jp/works/16816700429410406879/episodes/16816700429482780000 この『朝倉慶長始末記』は、単に架空戦記物、というわけではなく、伝奇要素も多分に含んだ内容になっています。
ただ歴史というものは、過去に遡れば遡るほど、伝説や神話が歴史と混じり易くなっており、ある意味で混沌として、この手のお話を書く下地としてはとても親和性が高いと感じています。
例えば『日本書紀』などは、まさにそんな感じの歴史書ですからね。
それはさておき、作中ではいよいよ朝倉家が窮地に立たされてきました。
この物語では、養父・上杉謙信の理想を受け継ぎつつも、常に合理的な判断をして生き残ってきた上杉景勝が、今回もまた同様の判断を下しました。
すなわち朝倉領への侵攻です。
これは間接的には賤ケ岳の戦いでの朝倉方の敗北の遠因にもなっており、朝倉家の滅亡を決定づけることになります。
景勝のこの判断は、後の上杉家に大きな影響を与えることになりますが、果たして吉と出るか凶とでるのか。
是非とも今後をお楽しみ下さいませ。