いつも読んで下さりありがとうございます。
「イースト・コースト・タイムズ(1911年11月16日号)」と「第一節:女は付けなくていいと言ったのに」を投稿しました。ようやく第一章のニューオーリンズ編が幕を閉じ、第二章のハーレム編の幕が開けます。
さて、今回はこれからの舞台となるハーレムについて。
ニューヨークに旅行されたことのある方なら、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
「セントラルパーク北のハーレムは、危ないから行ってはいけない。」
というのも、世界恐慌と第二次世界大戦後のニューヨークの空洞化の際に、当時社会的立場の弱かった南部出身の黒人の移住先として、多くの黒人労働者の居住地となっていたハーレムは不景気に。そこから犯罪が横行する街へと姿を変えました。
弱い立場の人たちが不景気に煽られて道徳を外れてしまうという構図は世界共通のようです。
そんなハーレムも黒人の人権意識の向上や治安維持政策の甲斐あってか、アップタウンらしい高級感のある趣へと変わりつつあります。
アポロ・シアターなどの貴重な観光名所もありますので、ニューヨークへ旅行に行かれる際には是非訪れてみてください。