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頑張れ!ハニー

 みなさん、覚えていますか? 閉館した犬吠埼マリンパーク(千葉・銚子市)に置き去りにされたままのイルカのハニーを。昨日の朝日新聞朝刊の「私の視点」で文筆家の辺見栄さんが「人間以外の命に向き合え」でハニーの現状を憂える一方、人間の姿勢を批判しています。ハニーについては「政治的未関心Ⅲ 12人の呆れた日本人」の第28話「イルカはダメって言うけれど」でも触れていますが、全く同感です。日本動物園水族館協会に未加入の水族館では、国際捕鯨委員会(IWC)が禁止する「追い込み漁」でイルカを捕獲して展示しています。IWCからの脱退を表明した政府の方針で、日本は商業捕鯨の再開に踏み切ると予想されています。IWC脱退は結果的に「追い込み漁」をも後押しします。この問題は、正式脱退まで触れません。今はハニーの問題。一時煽るように取り上げたメディアも飽きたようで、昨年の夏以降、私自身初めて接した“続報”でした。今回の記事で、マスコミも思い出したように飛びつくでしょう。
 みなさんに再び問います。東日本大震災では、置き去りにされた多くの家畜やペットが命を失いました。一部は野生化し、主が去った空き家を荒らしました。マリンパークに残されたハニーや他の動物たちも同じ状況に置かれています。「閉館後もエサやリほ欠かさない」のが対策になっていますか? 残された個体数が大震災と比較にならないと、放置を容認しますか? 気が向いたら、お近くの図書館などで辺見さんの記事をご一読ください。

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