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戦いの準備2

https://kakuyomu.jp/works/16817330656927273343/episodes/16818093087837858779

 ハルマを滅ぼす。
 その一念が胸に宿る。死んでいった人間達のためにも動かなければならない。業を背負わなければならない。そんな面持ちだった。
 アンバニサルでも人を殺し、ファンダムでも人を殺す。また、エニスでも俺は、間接的に多くの人間を殺していた。銃の発明により弾丸に撃ち抜かれ死んだ人間の数は多く、俺がいなくなってからも更に増えていった事だろう。俺はどの世界でも、数えきれない人間の死に関与していた。人のためにといいながら人を殺す。これは偽善だろうか。愚かな俺には分からないが、善か悪かでいえば確実に悪である。そうと知っていながら、俺は自分を止めるわけにはいかなかった。

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