荒廃戦記の世界観は作中で示した通り現代世界と比べても過酷で人々は絶えず命の危機と隣り合わせになりながら生活しています。
しかしながら作品がかなり長引いたことや設定が作者でもおぼろげになってきなこともあり、自ら振り返りも兼ね、この場を借りて簡易的な形になりますが解説していきたいと思います。
本作品の舞台は『大異変』後の荒れ果てた地球。そこでは最後の戦争…『第四次地月戦争』から2世紀ほど過ぎたのちに荒廃し異形の化け物【変異種】の影には人々が怯えながらも生活しつつも、大戦期のテクノロジー復活に怯えるコロニー側によって彼等以外の荒れた世界…アウターの住民は弾圧を受け、世界が二分化し対立している裏で邪悪な意思を持つ者によって人類は滅びの道を静かに歩んでいく…という筋書きで進んでいます。
なぜこのような状況に陥ったのかというと、第四次地月戦争では地球側と月面都市国家側の戦いにおいて地球連合軍が生み出した最終防衛兵器『スフィア』により地上の環境が大いに乱れ、戦乱によって各種統治機関が麻痺した末に地上に変異種が跋扈し人々を恐怖に陥れました。
この混乱で生じた犠牲者数は大戦そのものの死亡者よりはるかに大きく、かつて100億以上の人口を誇った地球圏ですが食料や水を巡る暴動や略奪により、たった数年間で人口はほぼ半減してしまいます。この人口減は作中の時代まで続き現代の地球では10億人足らずにまで人間の数が減ってしまいアフリカ大陸は変異種の跋扈によって人が済めなくなるまで衰退してしまい、人間を襲う異形の化け物の勢いは徐々に世界各地へと拡大していくのです。ですのでアフリカ大陸にはコロニーがありません。
また月面都市国家側も地球が悲惨な状況に陥ってしまって無事でなくなり、彼等は『ある物』を建造した後で地球の極東地区に住民を帰還させ、数世紀に渡り宇宙開発や火星圏移住計画『シャングリラ・プロジェクト』等複数の星間移民事業の拠点として繁栄した月面都市国家は実質的に滅亡しその歴史に幕を閉じてしまいました。
第四次地月戦争及びスフィア周りに関しては自分の頭の中である程度のエピソードが入っているので、もし世に出せる機会があれば小説化したいですね。