その事件が起きたのは、３月4日。
とある一人の少年はなけなしの脚力を錆自転車のペダルへ注ぎ、駅へと急いでいた。
一時に予定が入っている。遅れたらアウトな奴。
最悪なことに寝坊した。そして次の電車を逃せばジ・エンド…
一秒でも無駄にしたら終わる！！！
消失点の先にある駅を見据え少年はペダルに乗った。
ママチャリ最終奥義…立ちこぎ。
使ったが最後、使用者は太ももに大ダメージを負うが、使用中はこの地球上で誰よりも素早く移動することができる！
錆自転車と少年は原型を失い、風と一心同体になる。追いかけていたはずの黒鉄の最終兵器（農家のじいちゃんの軽トラ時速25キロ）も気がつけばはるか後ろだ。
もう誰にも止められない。そう思われた瞬間だった。
ラストカーブ、勝利が確約されるはずのその場所で、少年の体は宙に浮いた。
永遠にも感じられたその一瞬、少年の視界の端に映る件の電車、そして落ちてゆく世界。
…ジ・エンドだ。
まずは手首に、その次は肩に、襲い来る衝撃と残雪の冷たさ。
車掌のホイッスルを遠くに聞きながら、少年の意識は遠のいていった
わけはなく。
宿理はなけなしの一葉ちゃんを使ってタクシーに乗ったが、結局一分遅刻しましたとさ。おしまい
それからというもの、指が痛くて痛くてしょうがなかったんですよ！！（そりゃそうだ）
返信遅れまして申し訳ないです…
皆様も雪上自転車（残雪）には気をつけてくださいね！（おめー以外そんなクレイジーなことする方はいません）
いや～新雪ならいけたんだけどな～曲がり切れなかったな～（若造、懲りない）
さて、次回の身代わり姫と宝石の騎士は2話更新で過去編ラストです！（また膨らみましたね？宿理さん？）
皆様が覚えていないあんな伏線やこんな伏線が大活躍！（それ意味あるんですｋ）さらに次回は皆さまが覚えていないであろうあのキャラクターもあのキャラクターも登場！
最難関（宿理基準）シーンを乗り越え執筆スピードは上がる予定なので（怪しすぎｒ）近日公開です！
お楽しみに～ではでは～