KAC2023の「アンラッキー7」に参加し、投稿した作品は、意味怖というジャンルに初めて挑戦した作品でした。
今回のノートでは、前回のノートで書いたとおり、「幸せになるジュース7777」と「綺麗。」のふたつの作品の私の意図を紹介します。
様々な考え方があったと思うので、解説と違う考えだった方、よろしければ教えてほしいです。
では、解説を始めたいと思います。
「幸せになるジュース7777」解説――――
この作品の舞台は、小説投稿アプリです。
主人公は養ってもらった優しいお方に“幸せになるジュース”をもらいながら、何年もエッセイを書き続けていました。
…………さて、本当に“幸せになるジュース”は、ジュースだったのでしょうか。
よく読むと、主人公は投稿する前に読み返せば、いや読み返さなくても気づけるような誤字脱字をしています。
途中、意味の分からない絵文字を並べたり、ジュースや優しいお方に依存したような言動……。
もしかしたら、“ジュース”と呼ばれるものは、危険なものだったのかもしれません。
そう、例えば、もう何もかもどうでもよくなって、忘れて、幸せだと感じてしまう、けして口にしてはいけないもの……これ以上はやめておきましょう。
また、優しいお方は、ジュースをたくさんの子どもたちに飲ませようとしています。
全ての子どもたちを、主人公と同じように『幸せ』にしようとしています。
優しいお方は、世界をどんなふうにしようとしているのか…………。
放っておくと、恐ろしいことになりそうです。
どうでしたか?
次回は、「綺麗。」の解説をしようと思います。
よろしくお願いします。