前回に続いて、キャラの魅力を語るPart2を展開しています。
前回は物語を動かすボケキャラの魅力について触れましたが、今回はキャラ同士のバランスについて語りたいと思います。
執筆する中で私の経験上、登場するキャラが多くなれば多くなるほど、作品の中でバランスをとるのが難しいと感じております。私自身、キャラ同士のバランスをとる難しさに直面し、苦労しております。だからいつも登場キャラは少なめです……。
そこで、キャラ同士のバランスを考えた時、それぞれがどういうポジションにいるのか、どういう役割をするのか、その役割分担と役割の多様性が大切なのかな、と思いました。
例えば、前回取り上げましたフィステリアタナカ様の「シャルロットに呼ばれて」では、タンヤオ(5話から登場します)が物語を動かす暗躍者と述べました。
ですが、そのタンヤオの活躍にはタンヤオの主人「ロン」がいます。そのロン(ボケもツッコミもノリなどもできるオールラウンダーポジション)がタンヤオの全てを受け止めるからこそ、タンヤオが生き生きとして良い感じに動きます。
さて、前置きが長くなりましたが、今回は魅力的なキャラが登場しかつ登場するキャラとのバランスが素敵な作品をご紹介します。
加須 千花様
「あらたまの恋 ぬばたまの夢 〜未玉之戀 烏玉乃夢〜」
(https://kakuyomu.jp/works/16817330650489219115)
紹介したいキャラ:かなり迷いましたが、古志加《こじか》を紹介します
加須 千花様とは、闇の中で一筋の光云々という自主企画で知り合いました。今回紹介する作品はその自主企画に参加された作品です。
奈良時代の上野国を舞台とした作品で、作品に登場する古志加《こじか》は10歳で辛い目に遭い、命を助けられます。
その助けた相手を古志加《こじか》は一途に想い続け、たくましく育ちます。辛いことから乗り越えようとする古志加《こじか》の姿や助けた相手を一途に想い成長する姿に「頑張って!」と応援したくなります。
また、もう一つ特筆したいことがありまして、それは作品内でのキャラ同士のバランスです。「あらたまの恋 ぬばたまの夢 〜未玉之戀 烏玉乃夢〜」では登場するキャラが多いのに誰一人薄れないです。今回は古志加《こじか》を紹介していますが、本当は登場するキャラ全員紹介したいくらい魅力たっぷりです。
以上で取り上げた作品「あらたまの恋 ぬばたまの夢 〜未玉之戀 烏玉乃夢〜」では、登場するキャラやそれぞれが繰り広げる模様がとても素晴らしいです。
ネタバレしないようにと思って書いていますので、書きながら物足りなさを感じて申し訳なく思っています。この魅力は作品を読まないと分からないので、よろしければぜひ……。
では