セルゲイ・ラフマニノフはロシア・ロマン派の代表で、チャイコフスキー
などと並び称される巨匠のひとりです。自分で作った曲を自分で演奏する
希代のヴィルトゥオーソであり、フランツ・リストととも比肩します。
私が最も敬愛するクラシック音楽家です。スヴャトスラフ・リヒテルと
ワルシャワ交響楽団の共演によるピアノ・コンチェルトNo.2に関しては、
1960年「鉄のカーテン」の向こうから襲来した「ピアノの鉄人」の劇烈
な演奏と共に西欧諸国を席巻し、戦争を知らない世代の私でも、それが
どれほどの衝撃であったかは想像に難くありません。何十年もこの版を
聴き続けていますが、いまだに涙が出るほど美しい旋律です。
「ラフマニノフのよう」、なんて素敵な賛辞をいただいたものでしょう。
私、どうすればいいの。
レビューを書くのは本当に難しい作業です。ネタバレをせずその作品の
いいところを他のひとにもわかってもらいたいのはやまやまなのですが、
私はいまだによく書けません。皆さま相当にお気づかい下さっている
のだとわかっていますが、私は単純な人間ですので、額面どおり真面目
にそのまま受け取っています。そして嬉しすぎて、この思いは言葉に
なりません。
お礼をここに書くより何もできないことが歯がゆいです。私にできる
ことなんてひとつしかありません。
今日も、明日も、書きます。
本当に、本当に、ありがとうございます。