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それだけが光でした

まだ振り返るには少し早いのですが、この2020年はわたしにとって受難続きの年となりました。

生まれて初めてインフルエンザになりました。
生まれて初めてCTスキャンを撮り、生まれて初めてMRIを撮り、子宮内膜ポリープを手術で切除しました。
秋田の祖母たちが、立て続けに亡くなりました。
マンションの上階から派手に漏水して自宅が半壊しました。
その住人がコロナウイルス感染者で、また一悶着ありました。

書きだすだけでもぐったりするほどいろいろなことが続き、メンタルもフィジカルも削られてぼろぼろです。

あまりプライベートなことは書かないようにしておりますが、家庭内でも少々深刻な事態があり、これは一生向き合っていかないと……と覚悟を決めたり、楽観したり、また悲観したりと不安定でした。
氷の上に立っているような心境です。

でも、そんな中で。

カクヨムに投稿した大切な長編作品、『炭酸水と犬』と『アパートたまゆら』が、カクヨムコン5で特別賞を同時受賞するという奇跡が起きました。

大賞ではないため、書籍化「検討」という副賞となり、お祝いしてくださる皆様をモヤッとさせてしまったりもしておりますが。

まだ確実なことは書けませんが、今のところこの話、生きております。

まだまだまだまだ準備が必要ですし、もしかしたらということもあり得る段階ですが、それでも書籍化を目指す計画は進行中であると、それだけはお伝えできる状況です。

他にも、今年はハイランズコーヒー様と『ベトナムコーヒーが落ちるまで』とのTwitterコラボ企画が実現したり、別名義で書いたものが短編集に収録されたりと、創作をめぐる僥倖に恵まれました。

わたしにもし書く楽しみがなかったら、今頃何をよすがに生きていたのだろうと考えるとぞっとします。

書くこと。書いて、読んでもらうこと。
それだけが、夜の海の灯台のようにわたしを照らしてくれているのです。

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