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奇跡、続いてます

なんということでしょうか。
バズった翌日にさらにバズり、フォローしてくださる方や★を降らせてくださる方が続々と増え、なんとなんと、『アパートたまゆら』はカクヨムコン5読者ランキング恋愛部門にて3日連続1位を記録しております。

数字が出せればいいわけじゃない、ひとりひとりにあまねく物語が届くことが最終目標なわけですが、「1位」が作者にもたらす有形無形の効果はものすごいものがあります。

まずは、砂村かいりを知ってくださる方が増えました。
無名無冠のわたしですが、恋愛小説の書き手としてひとりでも多くの方に認識していただくことができたなら、魂をこめて世に送りだす物語の行き先が広がるということです。なんとすばらしくわくわくすることでしょうか。

それから、この2年間の書き手としての在り方を、初めて真正面から肯定できた気がしました。
望む結果が出せなくても、自己憐憫の培養液に浸らないこと。
相互評価といったつまらないものを求めず、純粋に尊敬し惹かれるひと、わたしを高みへと引き上げてくれるひととだけ関わること。
違う、と感じる相手からはとことん離れ、距離を置くこと。
世界と有機的で豊かな関わりを持つこと。
感性を研ぎ澄まし、気持ちよさだけで駄文を綴らず、常に最善を模索すること。
量よりスピードより、とにかく質を優先すること。
言霊の力を軽んじないこと。

そうした信条のひとつひとつが、作品のクオリティー向上につながり、運の開ける道標となったように思います。
実際、砂村は去年の後半くらいから公私ともに運気が上がり、幸せな巡り合わせに感謝する日々が続いているのです。

言うまでもなく、読者選考期間中に何日か1位を経験できたからと言って、受賞できると決まったわけではありません。
去年も一昨年も1位を経験した書き手さんたちは存在するわけで、しかし恋愛部門の結果は「該当なし」でした。

恋愛部門に漂ううっすらとした悲壮感を、わたしが変えたいです。

カクヨムの外からもこんなにもたくさんの方がユーザー登録してまで応援に駆けつけてくださっている事実を鑑みると、世間のニーズとカクヨム内でのニーズにはいくらか乖離があるように感じております。
こんなにシンプルなタイトル、そっけないキャッチフレーズだからこそ呼びこめるものがあると思うのです。
「webで無料で小説を読みたい」と「流行りのライトノベルを読みたい」は必ずしも一致するわけではありません。
純文学やそれに準じるもの、極めて普通の一般文芸作品をスマホで読みたいと思っている方々が、全70話もの作品を読了して感動の声を届けてくださっている、そこにはたしかなニーズがある。
そのことを、多少なりとも証明できた気がしています。そして、証明し続けたいと思っています。

ぜひ、引き続きお力をお貸しくださいませ。

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