祐喜代（スケキヨ）

あらすじ 煌びやかな繁華街、曽呂門町の廃墟ビルにひっそり佇む商売繁盛の神様に願いをかけた一人の少女。 彼女の夢は「この街で最強のメイドになる！」こと。 彼女の願いは叶い、曽…

あらすじ ２０２５年。 東京一極から東西二極へ。 関西遷都も視野に入れた万博開催で賑わう夏の大阪。 そんな大阪市内に突如不穏な音が鳴り響き、大阪のシンボルである通天閣に巨…

詩や短編形式で自由に書いたインスタントフィクション集です。

又吉さんと同じ時期に、僕も東京にいた。 又吉さんは芸人を目指し、僕は小説家を目指して吉祥寺にアパートを借りていた。 1Kの狭いアパート。 井の頭公園のすぐ側で30代前半を過…

狐の嫁入りにつられてたどり着いたのは、伏見稲荷。 突然現れた謎の金色の猿みたいな小僧から、神社のビジネスモデルと神社の謎を学ぶ。

印象に残っている十篇の奇妙な夢を綴った短編。 正気のときに読むべきか、狂気のときに読むべきか。 そこは自己責任で……。

何も起こらない退屈な町に飽きた中学生たちが仕掛けたイタズラが、本人たちの思惑を越え、やがて取り返しのつかない事態に発展していく。

普段から理性的な思考で非科学的な現象に納得のいく答えを見いだしていた男が、「格安ならば・・・」と、借りたいわくつきのマンション物件で、自分の理性を越えた圧倒的な負の臨場感に飲み込…

山間の田舎町で、将来に漠然とした不安を抱えていた高校三年の敦彦は、自宅の部屋の窓から公衆電話で援助交際をしている幼馴染のエツ（悦子）の姿を目撃する。 異性で唯一親交のあるエツに以…

南海の小さな島に年に一度訪れる豊年祭の夜。 島の底から来た“マレピト”と呼ばれる仮面の神が、島の豊饒を祈願する奇妙な舞いを披露する。 貧しい島の悲しい歴史と、王国に翻弄される暗い…

一家団欒を避けるように、夕飯を終えた茶の間に出て来て晩酌を始めた祖母の、酔っぱらって振り返る過去の不遇と奇妙な出来事が、サルの生態を追ったドキュメンタリー番組に被さって、ぶつぶつ…

「５０になったら必ずだ・・・・・・」 彼女へのクリスマスプレゼントを買いに吉祥寺の街へ出かけた青年には、以前から数取器を使って正確に数えておきたいものがあった。 それは自分以外の…

失業した妻子持ちの男が、日々の生活に困窮してたどり着いた先は国が自殺を公に認める自殺幇助ボックス。この完全に密閉されたボックス内で、男は睡眠薬と一酸化炭素による自殺で苦しまずに死…

県内のとある心霊スポットにある壁画に興味を持った女が、ナンパ待ちで知り合った年下のヤンキーと件の廃屋に向かう。そこで気が触れた画家が妻子を殺した血で描いたと噂される壁画を見た女は…

母親から旧友が自殺して亡くなった訃報を聞いた僕は、ふと彼の死に関係するかもしれない「ダルマ」にまつわる記憶を思い出した。

夢で神のお告げを聞いた男が、新世界の幕開けに向けて衆生救済の道を歩もうとするが、大災厄の試練を受けて心境が一変する。

2014年に四国のお遍路をした時の自伝エッセイ。 記憶に残っている思い出深い出来事を中心に時系列をバラバラに綴っています。

奇妙な実体験のエッセイです。

古事記で馴染み薄い「月読」の存在を題材に、とある気質を持つ人たちの起源について想像を膨らませたお伽話です。

あらすじ ゴールデンウィークの最終日、バイト先の友達が彼女と一緒に遊びに来た。 連休中に２人で旅行に行ったらしく、楽しげにその様子を話してすぐに帰って行った。 僕のゴールデ…

JR天王寺駅の金属バット通り魔事件をモデルにした短編小説です。

実体験エッセイ

新興宗教で発生した集団変死事件。遺書として教祖の半生と教団の変遷を綴った教団幹部の手記が、事件の手掛かりとなる教団の神とその神の真実を顕わにする。

兄の葬儀で帰郷した美佐枝は、祖母に頼まれて故郷の風習である“ムカサリ絵馬”を描く。この世で独身のまま死んでいった者があの世で伴侶を得られるよう、遺族が夫婦の肖像を描いて寺へ奉納す…