体調八割回復、と言ったところです。
嬉しくて朝五時にスキップしてしまうくらいには元気です。
ぶり返さないようにリミッターをかけつつ、徐々に投稿を増やしていきます。
リハビリ的に書いた、昨日投稿のSF『新世界』ですが、これは私が人生で初めて書いた小説がベースになっています。
(そのオリジナル版、個人的には良い設定だと思っていたのですが、似たような設定の映画を見つけてしまって、こりゃだめだ、と執筆を断念しました。見つけた映画というのは、『ダークシティ』というSF映画で、べらぼうに面白いです。若かりしキーファー・サザーランドが物語のキーマンとして出演しています。マジで面白すぎるので気になった方はぜひ)
で、そんな昔の作品から使える部分を引っ張って再構築したのは、たぶん、少し立ち止まってみて、色々と思い返したんだと思います。
作品を書く、というので言うと、ちなみにそれ以前にも、演劇をやっていた関係で戯曲を何本か書いたことがあったのですが、やはり小説と戯曲とでは、勝手が違う点も多く、小説を書き始めた当初はかなり苦戦しました(今でも苦戦はします)。
戯曲はなんというか、セリフとト書きがパキッと分かれている感じがして、個人的には書きやすく感じます。
そしてこれも私の脳内だけの話かもですが、小説は、セリフ、地の文、その他諸々の言葉の表現が、無限に続く細やかな階段というか、滑らかなグラデーションのように展開されるべきだという固定観念が拭えず、何度書き直しても、リズムが悪いなぁと感じたり、文章同士が隔絶している気がしてきたり、「答え」が見えなくて、書き終わることが難しいんですよね。
表現の自由のもとでは、あらゆる創作には「答え」などそもそもないでしょうし、「答え」を一つに固定してしまうような考えはナンセンスだとは思いますし、小説も、戯曲の体裁のようにくっきりさせようと思えばいくらでもできるのでしょうが、なんというか、とにかく、小説は難しいです。
(もちろん戯曲でも、小説における地の文のような手っ取り早い「味付け」方法が少なかったりするので、別角度の描写力が求められて、小説以上に難しい瞬間はあります。両者に優劣はありません。個人的な得手不得手による感じ方の違いが大きい、ということです)
ただ一つ言えるのは、難しかろうと、悩ましかろうと、「脳内イメージを文字に書き起こすこと」は、ありえないほど楽しいです。
欲求の四つめは、間違いなく「表現欲」的なものになりますね、私の場合は。
長くなりましたが、とにかく『新世界』と『ダーク・シティ』はおすすめです。
↓SF『新世界』(全七話、五千字程度)
https://kakuyomu.jp/works/16818093086416103730