カラスを飼った事はありませんが、
親とはぐれたカラスを保護して
巣立つまで育てた方の話をお聞きした事があります。
その方は動物が好きで犬や猫も飼っていましたが、
「カラスが一番可愛かった。」
とおっしゃっていました。
賢いので人の言う事を理解して行動するらしいのです。
カラスは巣立つまでエサなどあげていたのですが、
ある時飛び去ってしまって二度と現れなかったそうです。
それは20年以上前の話です。
そして私が子どもの頃の40年ほど前の話で、
親にはぐれたスズメを保護した事があります。
鳥を飼っていたので鳥かごがあり、
そこにスズメのひなを入れていました。
するとその親がひなにエサを与えに来たのです。
ほんの数日ですが、
その間親は時々やって来て金網越しに
ひなにエサを与えていました。
野生の生き物は人の手が入ると見捨てると思っていたのですが、
ちゃんと育てるんだと子ども心に思った覚えがあります。
スズメはその後ちゃんと自然に帰しました。
かごの入り口を開けておいたら、
ふっと飛んで行きました。
どのケースも鳥獣保護法の対象の動物で、
実は届けを出さなくてはいけない話です。
ですがどちらも古い話と言う事でご勘弁下さい。
昭和と平成の始めの頃です。
昔はそう言う点はかなり緩かったのでした。
そう言えば一昨年の事ですが、
庭木にヒヨドリが巣をつくっていました。
全然気が付かなかったのですが、
シリシリとかすかな鳴き声がするので
調べたらヒヨドリの巣があり、
中には羽が生えかけたヒナがいました。
その日から私は覗きと化しました。
ああ、ピーピングおばさんとお呼びよ!
人ん家の木を勝手に使ってんだから
幼鳥を見せろ!と聞き様によっては大変危険な発言をしつつ、
ある時ヒナが巣を出て行き、静かになりました。
一ヶ月もいなかったと思います。
と言う事で人の生活のどこかしこにも存在する鳥、
大抵の人はその姿を見て癒されていると思います。
洗濯物に糞をしたり迷惑な事もありますが、
やはり小さな生き物は愛でたいと思うのでした。