ラヴェルの亡き王女のためのパヴァーヌの
ご本人のピアノ演奏を聞いたのがこの話の発端です。
どこかでラヴェルがこの曲は葬送曲的なものじゃないと
おっしゃった事を読みましたが、
実際彼が弾いた曲を聞くと
どちらかと言うとあっけらかんとして明るめです。
ああ、確かにこれは違うわと思ったのですが、
オーケストラ演奏になると途端に劇的に
景色が広がり美しくなります。
オーケストラの譜面はラヴェル本人が書いたそうです。
演奏家にインスピレーションを与える曲なのでしょう。
指揮者によって雰囲気がずいぶんと変わります。
そして聞く側にも想像力を掻き立てさせる力があるのです。
そして後年のラヴェルは病気で大変苦労されたようです。
その中でこの曲を聞いて「誰の曲なの?」と聞いた逸話は
あまりにも哀し過ぎます。
言葉などが上手に出なかったようです。
そして頭の中に音が溢れているのに書けないと言う話も
それが表現できないのはどれほど辛かったかと思います。
と言う事でかつてはクラッシックなど全然聞かなかった自分ですが、
50過ぎたら聞くようになりました。
色々書いていますが全然詳しくありません。はい。