桜色の樹で
波留さんに綺麗な服を着せて築ノ宮さんに見せるシーンを書きました。
女性向きのお話では綺麗な服を着るという場面は
必ずと言って良い程あります。
そりゃ、綺麗な服着たいもん、
気持ちが盛り上がる場面ですよ。
でも定番すぎるのでさらっと書こうとしたのですが、
書き進めているうちに名前が出て来てしまいました。
「西村川」と。
ずっと前に放送していたパンのCMで、
川のほとりにキッチンカーがあって訪れた客に
パンを振舞うものがありました。
とても爽やかなCMですが、ふと思ったのでした。
店主と客以外に人がいないと。
周りにもいません。
何故でしょうか。
そして車があるのは川のそぱの土手です。
少年野球の子ども達が来るものはかなりぞわぞわしました。
なにかしらの事情で川を渡らなければいけない人に
心を込めて食を提供する人の話に見えたのです。
とあの爽やかで美しいCMでそこまで深読みするバカは私ぐらいでしょう。
このCMの女性は誰も知らない街に行って店を開いています。
その後は川のほとりでキッチンカーです。
何があって誰も知らない街に来たんですか?
その後店もやめて何故川のほとりに……。
想像が尽きません。
西村川はCMのあの人とは違い心の中は真っ黒な設定です。
長年生きているので世の中の事をよく知っていて、
計算高く自分の役に立たないものはあっさりと切り捨てます。
その後どうなろうが知りません。
そしてすぐ忘れてしまいます。
優しくしている時もありますが、あれはただの気まぐれです。
それと比べると子羊さんはとても優しい人です。
乱暴なのは耐えられなくなっているのです。
仕事から解放されないのでますます荒っぽくなっています。
この人が一番本当に可哀想な子なのよ。
仕方ないわね、ごめんねー、そう言う設定だから。
と言う事で色々な事をはっきりとさせず終わりにしています。
どうして西村川や子羊さんがこの仕事に就いたか、
誰がそうしたか、
送られた人もどこに行ったのか。
全部薄ぼんやりです。
その辺りは全てご想像にお任せします。
以前に同じ名前の作品をアップロードしましたが、
今回大量に加筆しました。
前あげた話も少しばかり変えています。
子羊さん、結構いじりました。
子羊さんを笑わせる事が出来て良かったです。
他にも作品がありますので
よろしければ色々と読んでください。
ごゆっくりお読みください。