• 異世界ファンタジー
  • 詩・童話・その他

感想など。


鐘古こよみさんの作品、口笛でいきます、を読みました。

これまで、銀竜草異聞、ぐちゃぐちゃ悪魔と文字使い、ヴォドニークの小箱、エメラルド・アイ、という作品を読みまして、主にファンタジー寄りのお話を書いておられるイメージがあったので、こちらの作品はそれらとはがらっと変わっていて驚きました。

3話でまとまっていて、お話はどんどん進んで行き、不穏さが増していく、それが語り部にも少しずつ迫ってくる。導入からすっと入り込めて、すらすら読めました。

読み終えた後になってから、とても続きが気になる書き方だったんだなぁと思いました。

ただ読むだけではなく、他の作者様の優れた部分を見つけたら、自分の作品に活かしたいものです。

話を戻します。私の脳内映像では、短編ドラマのようなイメージでした。実際に映像化したら一時間くらいでしょうか。怖くてもオチが気になって続きを見る感じです。

ラストも良かったです。おそらく終わりがないのでしょう。ぞっとしました。もし実際にドラマやアニメとして子供の頃に見ていたら、とんでもなく怖かったと思います。文章でも怖かったですから。

何なら今の私でさえ、自分の所には来ないよな、とちょっと思います。事実、この近況ノートの冒頭以降、ある言葉を使っていません。なんだか怖いんですよね。髪を洗っている時に後ろが気になる感じです。

そんなことは有り得ない。でも、もしかしたらいるかも、そう思わせるのがホラーの凄いところですね。身近なものだからこそ怖い、というのもあるでしょう。

最後までその目的や人物像を見せないのも、怖さを増すのに貢献しているのだろうなと思いました。

2件のコメント

  • わ、ご感想ありがとうございます!
    たくさん作品を読んでくださった上に、詳しい感想まで書いていただけて、とっても嬉しいです(´▽`*)

    ホラー作品を書くことは私、少ないんですよ。想像すると自分でも怖いので(笑)
    でも、この時は夏で、周囲の方々がみんなホラーを書いて散々怖がらせてくれたので、お返しのつもりで書いちゃいました♪

    私の頭の中でも、「世にも奇妙な物語」みたいなドラマのイメージ映像が流れていました。伝わって良かったです。
    おっしゃる通り、最後まで得体の知れない感じを残した方が、ホラーって怖い気がするんですよね……。
    「幽霊の正体見たり枯れ尾花」じゃないですが、正体は明かされない方が怖いのだと思います。

    何か得るものを感じてくださったのなら、嬉しいです(*^^*)
    取り上げてくださって、ありがとうございました!
  • 鐘古こよみさん。
    ぼかして書きましたが、まさに世にも奇妙な物語を想像していました。ラストは扉開いて金槌、鈍い音からの暗転、場面転換、PCの文字がアップで映ってend、みたいなイメージです。怖いっ、と思いました。

    話は変わりますが、てるるさんの描いた、ぐちゃぐちゃ悪魔と文字使い、の絵を見ました。その時代の絵みたいで凄かったです。それから、もっと沢山本を読まないと、とも思いました。

    返信して下さってありがとうございます。このように大変長くなってしまったので、近況ノートの方に書いた次第です。
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する