こんばんは、月影 夏樹です。続いて、「ミステリー」部門の作品を紹介していきます。
作品名……双子探偵の交換日記~二心同体の真実~
作者名……貴堂水樹さま
1 作品概要
双子探偵として活躍する三ツ橋兄弟と、神山(こうやま) 葉月の視点から、ある事件を解決するためのストーリー。
2 良かった点
(1) 双子として活躍する探偵たちの性格が正反対であることが、よりリアル感を感じさせる作風になったと思います。
(2) 頭を混乱させつつも、最後までしっかりと助手を務めた葉月の活躍もよかったです。
3 気になった点
(1) 細かいことですが、作中において出来れば漢数字と英数字、どちらかに統一して欲しかったです。
4 総合評価
10万文字前後の長編小説でありながら、綺麗に話がまとまっていました。そのため、あっという間に読むことが出来、ラストもどこかほっとした気持ちになれました。
私が個人的に思ったことですが、この作品はどこか「銀狼怪奇ファイル」というドラマに似ていると思いました。頭脳明晰で腕っ節の良い、二つの心を持つ男子高校生と、その助手(相棒)となる女子高生。解決内容こそ若干異なりますが、そんな彼らが事件解決に向けて取り組む姿は、あのドラマを思わせる雰囲気がありました。
総合評価としては、とても面白く内容の濃いミステリー小説です。そしてフォロー・レビューさせていただきました。一人でも多くの読者に、この作品を知っていただければと思います。