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「ヒムカイバナ」 あとがき


無事に二作目を書き終えられて満足しています。
今回も設定していたものとかを書けたらいいなと思います。

こっちではちょっと砕けた感じで書きますので、作品の雰囲気を壊したくない方は閲覧に気を付けてください。
また本文のネタバレを含みますので、気にしない方以外も閲覧に気を付けてください。




・舞台設定
 …むかーしむかしのあるところ。有象無象が喋って神様が普通にいる世界。特にここという場所は決めていません。

・ヒムカイバナ(ヒロイン?)
…向日葵の本能で太陽を見上げることに対して、とても強い恋愛感情を持ってしまった花。初めて会った神様に優しく声を掛けてもらったので一目惚れしてしまいました。一途。
 推しを想い続けていたら最後は念願が余分に叶って、推しと幸せに暮らせることになりました。

・日輪神(おてんとさま)
…太陽。この世界観において空を管理していている二柱神、日輪神と月輪神のうち前者。
 人間の信奉を集めているので人型を持っている。太陽なので眩しいし熱い。本来は近寄れない。
 ヒムカイバナからの熱い&厚い信奉が届いていたので存在は認知していました。そして情が沸いてしまったので連れていくことにしました。

・向日葵畑の向日葵たち&草花たち
…普通の向日葵。太陽を見上げるのは生きるため。それ以上でも以下でもない。
 もともとの個体が弱くて夏を越せなかった子もいますが、基本的には全員(?)種を残してお努めを果たせました。
 ヒムカイバナの花らしからぬ暴走に呆れたり小馬鹿にしたりしつつも、みんな本気で「あの子どうすんのよ本当に…」と心配していました。

・入道雲&雲たち
…空のバランサー。二柱神のサポート役。日差しを弱めたり雨を降らせたりして下界に神様の力が及びすぎないようにする役目。
 入道雲は特に大きいので、夏の日輪神の御簾代わりとしても働いている。
 推しを隠すな!!という強すぎたヒムカイバナの怨みの念のせいで本来の仕事を全う出来ず、危うく干ばつになりかけていた下界をハラハラしながら心配していました。
 日輪神から職務怠慢を叱られたときに事情を話して、「ちょっとあの子連れてきて」と頼まれたのをいい機会に、それまでの文句をぶちまけました。

・「達者でなぁ」は誰が言った?
…あまりに一途すぎるヒムカイバナをこっそり応援していた草花もいました。
 明らかに神様の手によって何かがあった亡骸(?)を見つけて、よかったねぇという気持ちが溢れてしまいました。

・その後の花畑
…人が移り住んできて、平凡な田舎町になりました。
 向日葵畑はきれいだったので、町の観光名所にしよう!と代々大切にされてきました。
 そこに唯一残っていた、やけにきれいに枯れて木のように堅くなった向日葵(ヒムカイバナの亡骸)を見つけた人間と、どこからともなくヒムカイバナの話を聞いた人間の手によって、神社の中に恋愛成就の神様として祀られました。
 向日葵畑と一緒にそこそこ有名な観光スポットになっています。

・誰がヒムカイバナの話を人間に伝えたのか
…神様や動物や人間が近い距離で暮らしていた時代なので、人間以外の誰かが語っていた話を、通りすがりの人間が聞いて広めたんだと思います。


以上、あとがきでした。
ここまで読んでくださった方がいましたら、ありがとうございます(深々)

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