• エッセイ・ノンフィクション

「こんな事ぐらいで、傷ついてはいけない。」という言葉。

今更ながらこの言葉を背負い続けてきたのだなぁと気づいた。。
でも、もう一つ気づいた。
この言葉を沁み込ませた私の心は簡単には変われない。

じゃぁ心は傷つかなかったのか?

そうではない。。

しっかり傷ついて、そしてトラウマになってしまった部分は些細な事でも傷つく。。
普段、傷つくような事があっても気丈にふるまえる分だけトラウマに障る部分は敏感で感情的で子供の様に泣きじゃくる。。

かと思えば、少々の事なら逆に明るくふるまって自分の心を擁護しようとする。

では?普段は?トラウマに障らない部分は?傷つかないのか?
否、傷ついた事に気づかないだけの事。。
だから、心が参らない分、体に支障がでるのかもしれない。


日常笑顔で居るのも癖のようなもので、悲しい時でもつい笑顔になる。
一般人のような境界線が無いに等しいのかもしれない。

殴られて泣けば、「お前に泣く権利なんかない。」と言われた。
「こんな事ぐらいで傷ついているようだったら、芸能界は生きていけない。」
こんな事とは?理不尽な暴力、暴言。。いわゆる今で言う虐待の事。。

泣く権利も傷つく権利も奪われた家庭という密室で性虐待に至るまでの虐待。。。。弱い自分ではダメだ。。早く強くなりたい。と。。思ってた。

権利を奪われた事に気づかない子供の私はどんな事にも傷つかない強い私を手に入れたかったのかもしれない。。

つい最近、虐待行為を指摘したら、嫌がらせを受けた。。周りが心配して社長に箴言してくれたようで、社長が私に大丈夫か?と聞いてきた。。
私は笑ってこんなぐらいでは私の心はへこたれませんと答えた。。
その翌日。。背中が強烈に痛み。。息を吸えないくらいになった。。

つい数か月前に背中がつるようだとレントゲンをとってもらっていた。。
今回もとると、急性の症状ではないようで、でも椎間板が全体に狭まっているようで悪さをしている。
筋肉がこわばっている。。等と医者は言って、「1週間休める?」と聞いてきた。。そう質問されるとすぐに答えられないでいると、要は「経済的に!」と先生は付け加えた。。で、私が休めますと答えると、「1週間介護の仕事は無理です。」と診断された。
勿論職場での出来事を話したうえでのことです。


心が傷つくと筋肉が硬直して骨に影響が出るという事は
死亡例によって解剖を何体もして出た整形外科的知見でもあるようなことをネットで見つけた。。

いざ休んでみると色々考える。。

何十年と言う時を超えて

2018年7月4日。。
56歳にして、朝起きて、ベッドから窓越しに見えた群青の空を見て、
「ああ~傷ついたと思っても良かったんだ。。」と気づいた。

そしてこんなに長い間沁み込ませた言葉。。簡単には剥がれないだろうとも思った。。


明日は一応心療内科受診の予定。。

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