• エッセイ・ノンフィクション

利用者様からの贈り物

週に一度水曜だけ今までのデイサービスでお仕事を続けています。
他4日は小規模多機能デイサービス(管轄が東京都ではなく、市区町村)
で、お泊りデイや日曜デイを含めた仕事です。。

実は年末の年忘れ会の時、水曜だけの事業所で、特別に月末だけ
火曜、水曜と仕事をして、
その際、そのイベントで私が企画をしてMCを入れながら歌いました。

1曲目 「経験」ソロ
2曲目 「乱れ髪」ソロ

そして3曲目は「銀座の恋の物語」を利用者様と一緒に合唱

4曲目は 「ウイスキーがお好きでしょ」ソロ

5曲目は職員に私が振り付けをして踊ってもらって合唱
「星降る街角」
6曲目は皆さんと合唱「津軽海峡冬景色」
7曲目は「曼珠沙華」ソロ

そしてフィナーレは「情熱大陸」(ライブ盤)
最初のバンドネオンの部分で私の詩の朗読


どこからともなく聞こえてくるバンドネオンの音色。。

あの混沌とした響き。。何故か懐かしい。。

そう、あの頃。。

人々は貧しかった。。けれど。。
しかし、助け合い、前を向いていた。
急発展する社会。。私もまた飲み込まれまいとして
ひたすら走り続けた。

今は?というと。。
一人。。静寂の中にポツンと取り残されてしまったようだ。

静かな時間。。緩やかな流れの中で。。。


。。。
まだ残っている。。
私の内なる心の中にはあの頃と同じものが残っている。。

それは「情熱」



そんな詩だったか。。


で、サンバのリズムの部分で
職員たちに利用者様たちを盛り上げてもらって。。
私は衣装替え。。

アフロのかつらでなんちゃって葉加瀬太郎になる。。
で、、演奏。。。
と言っても演奏できませんから。。
羽子板バイオリンを孫の手で弾くふり。。

バンドネオンはM君。保冷袋を重ねて作った楽器。。
クラリネットはA君。100均の野球バット
キーボードはSさんたまたまあったキーボード

みんな弾いてるふり。。。

私は昔の姿は何処へ。。といった体形で
それなのに、もう一度舞台メイク一式を自腹で購入して
メイクをしましたので勿論衣装も着ました。。
デブ専のオカマちゃんのようで。。。

結果は大うけしました。。

そんな出し物をしたのですが。。

毎日の出来事。。
さっきやったことすら忘れちゃう利用者様が。。
毎週のように
「あなたが歌った美空ひばりの歌(乱れ髪)が忘れられない。。」

とお世辞を言ってくれます。。
日常的なプログラムの歌クラブでは
私の独演会は出来ません。。
利用者様たちが合唱しやすい選曲にしていますので
「乱れ髪」は歌えないのですが。。

毎週聞かせてと言ってくれる事は
まるで贈り物のようで。。
嬉しいなぁ~~って思っています。。

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